こんなちっぽけな私みたいな存在でも、見守られ愛してくれる誰かがいるかもしれない…読み終えて、こんな感覚に満たされ目頭が熱くなる作品は、今まで出会ったことがないかもしれません。不思議な感覚です。
私たちは日々穏やかに生活を営んでいますが、どうしても天災を避けることはできません。天災がひとたび起これば、我々人間はなすすべもなく、自分の運命を受け入れるしかないのです。失われないで済んだはずの命が失われてしまったその時、私たちは「この世に神はいないのか」と嘆くのですがーー神はいます。たしかに、天災と向き合って。幻想的な表現が心に響く名作を、是非ご一読ください。
人間は、目に見えないものを信じたり敬ったり……ときに崇めたり、縋ってみたり───でも、それを生き方にまで昇華させるのは難しいことなのかもしれません神は、人間を作り、世界を創り人間を、罰し……救う存在なのだと超越したなにかを想像しておりましたでも本当は、我々と同じ迷い、求め、悲しんでいる存在なのかもしれません自分のとなりにいた何気ない大切なものに、宿る神を想像させてくれます✨
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