小気味よくて気持ちよくて、心地よい。

ばくばく、むしゃむしゃ、がつがつ、ごっくん。

羅列された、この擬音群はどうでしょう。
自分はまず、このタイトルに惚れました。
話の中の「食いしん坊さん」は、その食欲に促されるままに手あたり次第もぐもぐしていきます。そこでまた繰り返される、ばくばく、むしゃむしゃ、がつがつ、ごっくん。次々と現れ、次々と味の変わるそれらを、ばくばく、むしゃむしゃ、がつがつ、ごっくん。
……うーん、気持ちが良い。
それらを美味しそうに食べる食いしん坊さんのレポートもまた、こちらの表情をうっとりさせてくれます。
ストーリーもさることながら、この話の素敵な点はこの全体にわたっての爽快感だと個人的には思いました。

これだけ気持ちよく食べてくれるなら、とも思えてしまったよ、食いしん坊さん。

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