と、消されちゃう小さいクレーム、色彩の暴力、そして感性の違いと、いろいろと考えさせられます。たとえ綺麗でもむりやり押しつけることだって不快で、そもそも綺麗の基準はどこにあるのか。争いやいざこざのきっかけはいろんな違いから生まれる。みんな同じではそれこそきもちわるいけど
最近のモンスターなんちゃらを見ていると、そう遠くない未来に本当にありそうなSFでした。
宇宙レベルのクレーム処理。ものに対する感じ方や捉え方は人によって異なるもの。不快だと思う人もいれば、心地よいと感じる人もいる。しかし結局のところ、大きな声をあげた人が優勢になってしまう。クレームを受けた側も不利益にならないように処理をする。これが良い方法とは思えないが、当たり前のようになってきているのも実情。ただ、そのまま突き進むと……作者さんの風刺が効いた作品のひとつです。
「クレーマー」問題に、うまくSFをミックス。オチも見事。隙の無い短編小説です。
どーしてそーなるのー!って叫びたくなりました。そうですよね、人によって違うってそういうことですよね。宇宙規模なら、きっと・・・。
クレームという矮小なものによってある惑星が滅ぼされる話。どんな人にも好き嫌いがあり、そして、自分の好きなものが絶対の正義ではない。共存共栄というものについて考えさせられます。多様なものを認めてこそ、発展はあるのだと思います。
某国で「山に緑が少ない!」と文句を言われて緑色のペンキを塗ったエピソードを思い出しました。でも、放置しておくと問題があるというなら、排除も致し方ないですね?(どきどき)
不快色彩の高い星を潰す話です。トリッキーな設定に新鮮さを覚えました。筆者様の書くものは一味違うスパイスが練りこまれており、警戒するのですが、結局やられてしまうのが気持ちよくなってきます。いい意味で裏切るとはこのことですね!次の話にも期待して星三つ送らせて頂きます。
そのことを教えてくれる作品でした。宇宙という広大な世界を舞台に、クレームという、言ってしまえばちゃっちい題材で見事に書き上げている素晴らしい作品です。
とある星から派遣された先輩と後輩が、とある『クレーム』を処理しに行くお話。そのとある『クレーム』とは……読んでからのお楽しみ。ジャンルはSFですが、クレームというものに対する現代の風潮を風刺した作品です。今の社会は大きな声で理不尽な要求を叫ぶ人たち(それも少数の)のご機嫌をとるために、安易に彼らの要求を飲むようなことをしがちですが、それがいつか、とんでもない過ちに繋がるのでは…と考えさせられる作品でした。