テロ組織による大規模な破壊行為によって、人類は滅亡の危機に。残った人類は地下深くに作られた施設に隠れ住む。地上ではサーチ・アイと呼ばれる兵器がうろつき、人々は施設の中での生活を余儀なくされるが、危ういながらも平和な日々を送っている。
SF小説には科学的な知識だけじゃなくて、政治、経済、軍事的な知識も要求されるらしいですが、本作品はそれらの知識を駆使し、独自の世界観を丁寧に描写している印象を受けました。
SFの世界観がとてもうまく表現されています。
また、組織内におけるそれぞれの立場の人間の思惑や思想なんかが入り乱れていて、そんな中でもいつ崩壊するかわからない平和を生きている人々の様子など、とてもリアリティがあります。
ハードSFファンにオススメの作品です!
ロボットSFもの。
人類滅亡の災厄から逃れ、ジオフロントで第二の平和を過ごしていたが、再び争いに……。ロボットものとしてのお楽しみ要素が多くあり、非常に楽しみながら読ませていただきました。登場人物も若い子がメインになっており、平和な日常シーンなどでちょっとした青春模様がありつつも、戦いになり変化してしまう人間関係(ネタバレになるのであまり言えませんが、戦いにつきもののアレでアレになります)がまた心を強烈に刺激して、とても読み応えのある物語でした。クライマックスシーンのアレは思わず「おぅ……」ってなりましたね。
そして隠された真実等々もあり、起伏のあるストーリで飽きの来ない内容となっております。話数は多いですが、読んで損のない素晴らしい作品です。オススメSFです! 是非!