美鶏あお

　日々進化するＡＩが様々な職業に影響を与えるニュースが、あちこちから洩れ聞こえてきます。小説家だって例外ではないでしょう。私はそちら方面にはあまり明るくないので、 「ＡＩってどんな…続きを読む

　綺麗なお姉さんや可愛い妹がほしくなる小説が溢れるほどにあるカクヨム海のなかで、これはめったに読めない子供（娘）がほしくなる作品かもしれません。 　さっちゃんの目を通して時に子供…続きを読む

　そう！　その異能を与えたのは、なんとダジャレの神様！ 　私の愛すべきおじさん小林は、ある日突然、無理やりに『ダジャレを具現化する能力』を与えられたのです！ 　おおよその展開は、…続きを読む

　へっぽこ探偵藤松君シリーズで、（たぶん本人が思っている以上に）ファンに愛されているミステリー作家のＦ先生。彼の手元にファンレターに乗せ、読者から届けられる謎を、手紙のやりとりだけ…続きを読む

　たとえば、下記の単語の意味をあなたはご存知ですか？ 　〇鼻毛を読む 　〇和らぎ水 　〇２階３列４番 　え？　聞いたことない？（私もそうでした！）　ぜひ意味を知りたい？　だった…続きを読む

　一読して、怖くなりました。なんとなく空想上の未来の話だとは思えなくなったのです。リアルで電気代だの食品だのなんだのがバカスカ値上げラッシュの世情だからでしょうか。 　あの有名な宮…続きを読む

　努力なしで叶う希望を！　根拠なしで手に入る富を！ 「この社会をひっくり返す！　僕たちが正しいことを証明する！」 　そう叫んだ彼らの手には、スマホや「なろう小説」があった！ （※本…続きを読む

　カクヨム作家さんのなかには、ラノベ島で大活躍している方もいれば、純文学島に片足を置きつつも、娯楽性のある面白い作品を書かれる方もいらっしゃいます。私のなかで、作者のsakamon…続きを読む

「くち裂けおじさん」ならぬ「くちさきおじさん」！ 　いったいなぜ？ 　その正体は？ 　知りたければ、心してこのお話をお読みください。 　ここにはおじさんのはじまりと終わりの物語…続きを読む

　１話１９０縛りで書いたそうです。原稿用紙１枚もない！　２０字詰めで１０行弱です。読む前は「えええ、短い！」とびっくりしましたが、読んでみると「お見事！」。毎話、楽しいオチで綺麗に…続きを読む

　すでにカレーの味を知っているカレー経験者は、『カレけ』。カレー未経験者は、『カレみけ』と呼ばれる世界。 　『カレみけ』の若者たちは、その刺激的味に身体が驚き副反応がでる場合に備え…続きを読む

「ＳＦはちょっとハードル高いなあ」━━カクヨムワールドにはそんな読者さんもいることでしょう。実は私もそうなのです。でも、『エリクサー』は大丈夫。物語の入口となる扉は大きく開け放たれ…続きを読む

　読書の醍醐味のひとつに、活字を通して自分とは違う人生を疑似体験できるというのがあると思います。主人公の生きてきた日々に寄り添うことで、今まで見えてなかったものが見えてきたり、知ら…続きを読む

　━━と、男性読者に問いかけたい。 　もちろん、誰が読んでも怖い物語ですが、男の人は特に怖いかも？ 　中身については「怖い」こと以外、詳しく書けませんが、これを読めば同じ世界を描…続きを読む

　主人公のキッパータックは、大庭の管理を副業に、本業の清掃の仕事に勤しむ善良な働き者です。大切にしている蜘蛛たちは、人の気持ちを読んで色々なものに変身できる芸達者。物語は彼と、彼を…続きを読む

　たぶんもう、それだけで読みたいって人がたくさんいるんじゃないかなあと思うのです。 「かわいそうなのは、ごんなの？　それとも兵十なの？」 　意見を戦わせる動物たち！ 　しかも、…続きを読む

　詳しくは語りません。でも、あなたの貴重な時間を割いて読んでも絶対損はしない一編です。作者さんのつけたタグはＳＦになっていますが、現代ドラマとしての顔も持っているように思います。 …続きを読む

　誰にも打ち明けられない、その人しか知らない秘められた想いがあるとして。小説や漫画や映画や、創作の世界では、たとえば解放されたり救われたり、何かの形で終止符が打たれたり……。答えが…続きを読む

　タイトルに書いた『幸福への切符』とは、嘘ではありません。昔、「この物語を読むと幸せになれる」と評判になったお話だそうです。実際に幸運を手に入れた人たちがたくさんいらっしゃったとか…続きを読む

　タイトルは本文よりの抜粋です。そして、それは作者から読者であるあなたへの心からのメッセージでもあります。 　カクヨムには自分の人生を赤裸々に繙くことで、ひとつの作品を創りあげて…続きを読む

　私のようなクトゥルフ・ビギナーにも楽しめる（これ、重要！）連作です。 　読者は主人公の麓郎くんと一緒に、まずはいつものマートでお買い物。話数を重ねるごとになぜかどんどん可愛くなっ…続きを読む

　高知県の室戸岬に今も残る『おさご』伝説。彼女はあまりに美しかったという理由で、とうとう最後は海に身を投げて亡くなってしまったそうです。でも、バッドエンドかと肩を落としたそこの貴方…続きを読む

「人間60年近くも生きていたら、いろいろと不思議な体験をするものである」ではじまる、作者の不思議な体験の数々！　オチがないと物足りない人たちもいるでしょうが、オチがない方がむしろ怖…続きを読む

　うーむ。カクヨムの海は広かった！　漫才やら落語やらまで楽しめるとは、作者のハリーさんに出会うまで知りませんでした！　この作品以外にも、時には時事ネタも美味しくからめつつ、料理され…続きを読む

５分でクスリと笑えます！　心霊スポットをめぐる幽霊たちと人間界の事情に、私もあなたも思わず納得！

　タグで読むのをためらっちゃってるそこの方、もったいないですよ～。おならからはじまる物語がどう転がってホラーになるのか、想像できないあなたなら、尚更読むことをオススメします。ラスト…続きを読む

　実は同じマサユキ・Ｋさんの『出雲クライシス』という作品では、「今だから読みたい。心に希望の光が灯ります」ってレビューしたのです。ところが今作は！　いえ、どちらも感染症と戦ってる今…続きを読む

「コロナ禍で大変なのは、我々日本国民だけじゃない！　この国を護る神様たちも、とっても困っていた！　極めて現実的な問題に追いつめられていた！」　 　━━そんな神々のてんやわんやを覗き…続きを読む

　凡百ある異世界ものとはひと味もふた味も違うファンタジー。 「なぜ、その城は忽然と消え失せてしまったのか？」 　その謎を調査すべく当地に赴いた道化師の物語です。 　囁かれる凶暴な魔…続きを読む

「食」を扱った小説は山ほどありますが、読者に「これ食べてみたい！」と思わせるのはなかなかハードルが高いように感じます。でも私、この物語を読みながらずっと「食べてみたいなあ」とよだれ…続きを読む

　レビューを書きたいと思ってから、少し時間が経ってしまいました。なぜそうなったかと言えば、「たとえ短い感想でも、適当に書き流したくない作品だな」と思ったからでした。バタバタ忙しない…続きを読む

　ひえ～！　なんとなく怖いというので、なんとなーく怖い話を読みたくて読んだら、とんでもないです！　がっつり怖かったです！　ただ今、三話目まで進んだのですが、次を読むまで心の準備期間…続きを読む

短いけれど、一発、二発と二度の恐怖の衝撃波に襲われ、怖がりの私にはかーなーり！　怖いお話でした。最後に出てきた写真がどんな写真だったか、想像することで余韻がじわじわ。この夏、ちょっ…続きを読む

　いや、たぶん、こんな部活がある学校は、日本中さがしても見つからないかもと思います。作者さんの言う通り、「二度と散らかさない」テクをしっかり学習しながら、ここでしか読めない世界も覗…続きを読む

　私もマリン・ブラックハートと同じ招待状をもらったつもりで、そこに書かれている質問に答えつつ読み進めていきました。で！　その結果、私も彼女の船旅の隣客として波に揺られているところな…続きを読む

　読み終わった後、ブレッド＆バターの『あの頃のまま』という曲を思い出しました。聞くたびにいつもしみじみ胸にくる曲ですが、心がそれと同じ動き方をしました。再会にはもちろん女友達同士の…続きを読む

　働きたいのに職に就けなかったり、働けるのに働かなかったり、仕事をめぐる問題がまだまだ山積みの日本です。『公共才能安定所』みたいなものが本当にあったらいいなって思って読みはじめたの…続きを読む

　さて、質問です。あなたは次の物語のどれが読みたいですか？ ①可愛い羊の食いしん坊っぷりに、きゅんきゅんしたい！ 　 ②１００万字の物語を見事書き上げた先に待っているものは？　黒…続きを読む

たまには「ホラー読んで気分爽快！」でもいいじゃない。

『おじさんが美少女たちを守って戦う物語』 　一言で言ってしまえばそうだけれど、それだけで片づけてしまうのはもったいないぐらい完成度の高いサバイバルアクションワールドの開幕です！　お…続きを読む

三分間の恐怖体験。リアルに想像できる系ホラーです。

　小説を書いていると、なんだか言葉たちとにらめっこばかりしていて、必要以上に彼らと距離が近くなっているなあと感じる時があります。だんだん疲れてきて、その言葉の持つ意味や響きや色や匂…続きを読む

　まずは最初の３話を読んでみませんか？　 　不老不死のアンナと死刑執行人エリオットシリーズの面白さは、二人の軽妙、かつ、時に蜂の一刺しのごとく強烈な会話に凝縮されています。彼らの…続きを読む

　スクリーンの幕が上がる。すると、そこに広がるのは毒々しいまでに赤く染まった夕空。視線を落とせば、どこででも見かける平凡な街並みが、今にも闇に呑み込まれそうに沈み、佇んでいる。 　…続きを読む

　もし、自分の身の回りで不思議な出来事が起こったとしたら、恐いって悲鳴を上げて逃げ回るだけでは終わらないと思うのです。だって毎日は否が応にも続いていくわけだから、その出来事に影響を…続きを読む

　母親のデスマスクを作った五歳の少年。
　成長した彼の周りで起こる、一見ありふれた事件の驚くべき真相とは？
　ラストの主人公の無邪気さがじわりと恐い。
　

　まさに珍品・奇品が次から次へと出てくるお話。だけど、「持ってると危ないなあ」とわかっていても手元に置いておきたくなる品物が、絶対見つかります。 　私の場合は、３２話、３３話に登場…続きを読む

　読者の視線は、主人公・玲の視線。物語を俯瞰して見るというより、玲の目を通してまさに彼と体験を共有している。そんな気持ちにさせてくれる作品です。話の展開だけでなく文章そのものに漂う…続きを読む

　私を含め多くの読者さんを楽しませてくれた前作──『溺れる灰』に続く新しい物語がスタートしました！　悪漢なのだけれど、なんだかとーっても魅力的なアンナ＆エリオットのコンビ（決してカ…続きを読む

　ドラマにもなった『下町ロケット』や『空飛ぶタイヤ』を思い起こさせる、読みごたえのある作品でした。高度成長期の建設ラッシュに沸く日本。そのワンシーンを切り取った経済小説としての面白…続きを読む