美鶏あお

　空飛ぶジジイに出会った少女が、いじめられる毎日から脱出する物語。一言で言ってしまえばそうなるけれど、「空飛ぶジジイ」という荒唐無稽な設定をどう料理するかが、このお話の読みどころの…続きを読む

　まさしく『男の小説』。味覚にたとえるなら、苦みと渋みがちょうどいいバランスで混じり合った世界です。カクヨムには闘いを通し成長していく少年や青年を描いたお話がたくさんありますが、こ…続きを読む

　自宅の黒電話。今や若い人たちのなかには見たこともない人もいるのかもしれません。そうなると、古い電話が「黒」ってだけで不気味かも。私は日常的にダイヤル式電話が周りにあった世代ですが…続きを読む

ダリとかピカソとかルネ・マグリットとかの作品って、アレですよね。 「これなに？」 「どういう意味なの？」 　って、ついじーっと見つめたままどうしても目が離せなくなる。 　一言で言う…続きを読む

将棋に自分の生き方を重ね合わせ進んでいくような、静かな物語でした。かつての恋人と再会した時、一度は詰んでしまった主人公の人生は新たな局面を迎え、ゆっくりと動き出します。遠回りをして…続きを読む

●小説の執筆に行き詰まった方。 ●「私に面白い作品は書けないかもしれない」なんて、ちょっぴり心の折れている方。 ●たまにはほっとひと息つきたい、ハードな読み専の方。 　皆様、どうぞ…続きを読む

「将棋を知らないからって読まないのはもったいない！」 　スポーツだって、ルールを詳しく知らなくても楽しめますよね。そうです、そう！　あの感じです！　盤上をリングに個性的な棋士たちが…続きを読む

　私も異聞選集のコンテストに応募したかったのですが、残念ながら皆さんに読んでもらえそうな実体験はまるでなしなのでした。それなのに、すでに応募作は５００作以上もっ！　世の中には怖い経…続きを読む

気がつけば愛であふれている。

　愛するものを守るため、人知れず戦っている少年の物語。彼は眠りに落ちることで戦場に足を踏み入れますが、他人の夢から切り出した単語や文章を使ってオリジナルの武器を作るなど、戦闘シーン…続きを読む

紙の本だけだった時代から、ネットでも自分の作品を自由に発表できる時代へ。とても面白い時期に巡り合ったものだと喜んでいましたが、私も日頃、ライトノベルやなろう書籍化がビジネスとしてど…続きを読む

日本のホラーの恐怖の源は、生きている人間の思いの深さにあるんじゃないでしょうか。それを改めて教えてくれたお話でした。 私的には『仄暗い水の底から』というホラー映画を見終わった時と同…続きを読む

とにかく高校生の頃から書き続けているという一点でも魅力的です。３０年以上大切にしていらっしゃる作品だと知って、いったいどんな世界だろうとガゼン興味が湧きました。まだまだ物語は幕を開…続きを読む

麦茶のほかの隠し味って、やっぱり奥さんの愛情かなあって思いました。これからの季節、食べてみたいレシピ。

「どうもこの遺骨は妙だ。なにかが違う気がする。いつもより余分にあるような……」 　冒頭の、火葬場で遺骨の後片付けをする男のこの呟きに、まずぞくりとします。主人公は、この火葬場の近く…続きを読む

　冒頭の少年を襲う悲劇から、それに続く一見淡々とした傭兵の人生へ。その鮮やかなコントラストに、秘められた物語の本流がどこへ向かっていくのか、強い興味をそそられます。主人公フィルにと…続きを読む

思わず私も「アオナーイタメー！」と声に出したくなりました。読んでいる間中、私の鼻は厨房から漂ってくる美味しそうな匂いにひきつき、私の鼓膜は食堂のがやがやとした活気溢れる音に震えてい…続きを読む

絶対そう信じたくなるような、素敵な恋の出会いの一幕でした。実は間違い電話のきっかけになったサイテー男と合コンで出会った瞬間に、運命は動きはじめていたのかもしれません。 きっときっと…続きを読む

悪漢でありながら英雄視された彼らを、ふと思い出しました。読者はアンナとエリオットの見えない同伴者となり二人の行き着く先を見届ける、ロードムービー的楽しみを味わえます。軽妙ななかにも…続きを読む

君、作る人、僕、食べる人──なんて言ったら、今は問題発言になってしまうのですが、料理に対する視点って男女ではちょっとだけ違いがある気がしています。男性はより食を哲学的、かつマニアッ…続きを読む

ネットや新聞で悲惨なニュースを見るにつけ、「必殺仕事人が本当にいたら！」と思う瞬間が誰にでもあるはず。そんな怒りや鬱憤をディープに晴らしてくれる作品です。

食べ物の記憶って、子供の頃の思い出と結びついていることが多いと思いませんか。そんなワンシーンからはじまるお話は、主人公が成長してからのエピソードも添えられていて、何だかお洒落。 私…続きを読む

読み始めてすぐ「なんで蟹？」と思いました──が！　最後まで読むと秘密が明らかに！　私の場合、『前向き、時々後ろ向きな蟹』ですかねぇ。いやいや、カクヨムで腕試しする限り、そのままだと…続きを読む

さすがてのひら怪談の名手。ほんのひと時、読者を様々な不思議世界に連れていってくれます。私は１１話の「隣人」がお気に入り。実際にこんなことあったらぞうっとするだろうな。もうどうしてい…続きを読む