「どうもこの遺骨は妙だ。なにかが違う気がする。いつもより余分にあるような……」 冒頭の、火葬場で遺骨の後片付けをする男のこの呟きに、まずぞくりとします。主人公は、この火葬場の近くのマンションに越してきたばかりの家族。日付を追いつつ展開する物語は、ぞくり+謎解きのような楽しみもあり、飽きさせません。ラストは、私にとっては意外でした。 夏にはぴったりのお話です。ホラー好き、怪談好きの方にはぜひ!