概要
珍品、ワケアリ品、買い取ります
古島知蔵は、古道具屋「古島堂」の店主である。
大きな戦争が終わった時代……豊かではないけれど町の隅でほそぼそと営んでいた。しかし、理由はわからぬが、古島堂には珍品、ワケアリ品……なんだか不思議な物品ばかり集まってくる。
今日も彼は、妻の佳乃と共に、店を切り盛りしつつ、奇妙な経験をするのであった。
大きな戦争が終わった時代……豊かではないけれど町の隅でほそぼそと営んでいた。しかし、理由はわからぬが、古島堂には珍品、ワケアリ品……なんだか不思議な物品ばかり集まってくる。
今日も彼は、妻の佳乃と共に、店を切り盛りしつつ、奇妙な経験をするのであった。
いただいたギフトはよりよい物語が書けるように使わさせていただきます!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「あなたが買いたいのは、どの珍品ですか?」
まさに珍品・奇品が次から次へと出てくるお話。だけど、「持ってると危ないなあ」とわかっていても手元に置いておきたくなる品物が、絶対見つかります。
私の場合は、32話、33話に登場した「ホラ貝」でしょうか。ちょっぴり鬱陶しいところもありますが、なんだかもの哀しいような懐かしいようなじわっとした気持ちにさせてくれる珍品です。え? 抽象的でわからない? それはもう、今すぐ本編を読んでもらえれば!
「暇だ」「退屈だ」ではじまる日常が、気がつけばとんでもないトラブルや事件に巻き込まれている旦那こと、古島氏。国健部隊という真の全貌がまだ明らかになっていない組織にまつわるドラマが、深く静かに進行している…続きを読む - ★★★ Excellent!!!不思議な骨董品たちの伝奇物語
不思議な古道具を扱った連作短編集でございます。
主人公は骨董品屋の店主。特別な能力はどうやらなさそうです。
ただし、奇妙な古道具には相当詳しいご様子。
彼の過去は今のところ作中で語られてはおりませんが、妻と二人で店を切り盛りしているその姿はいたってどこにでもいそうな若旦那。
そんな彼の日常が、奇妙な古道具たちによって淡く彩られます。
数話刻みで奇妙な古道具がひとつずつ登場しますが、その奇妙さは大袈裟なものだったり、深刻なものでは決してございません。
読後感は、ホッとしたり、クスッとしたりするものばかり。
不思議な怪異や逸話を集めた『日常系伝奇小説』を是非ご一読下さいませ。