俳句のようなもの

作者 青丹よしお

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目次

連載中 全108話

更新

  1. 春の雨湯のごとたぎちけぶりけり
  2. 路地裏は枝垂桜のはだれかな
  3. 死ぬる日は開いてあれな桃の花
  4. 朧月或緑の龍ひそむ
  5. 逝春をしづかにわらふ人は誰
  6. 公園の丘よこぎるやほととぎす
  7. 常盤木はいづれと問へば夏の声
  8. 意思なれや風立ち網戸波打たす
  9. 月影のててなしごかやあぶらむし
  10. 腥きもの埋もれけり雪の中
  11. 行人を一日の友の花見かな
  12. 自動車やあわただしくも月の客
  13. 花茨苦しき道も敢へて行く
  14. 短夜や踊明かして星一つ
  15. さびしかろ雪降る池に舞ひおりて
  16. 湯煙を立てて鮮血ほとばしる
  17. 烏逐ふ白鷺ありや奈良の里
  18. 飛行機の落つる日ありや蝉時雨
  19. 俳聖の跡伝へよや田植歌
  20. 朧夜や画を盗まるる美術館
  21. 刀閃のしてはらはらと桜かな
  22. 死する風あらば生まるる風あらん
  23. 秋の蚊の太つたを打つ躊躇ふや
  24. 閑古鳥其は唐土の士なりしか
  25. 逝夏や身に負ふ傷を爪の痕
  26. 家へ往く路は物憂き雲雀哉
  27. さるすべり花のあはれはその名前
  28. 山の上に神あり海に鯨あり
  29. 誰をかも痴人にせん女郎花
  30. 行く水の流れや絶ゆる春の川
  31. 目眩く夏は穂麦の朱きより
  32. 朝の落蝉夕の風に動きけり
  33. 銀杏家のぎんあん坊と人は呼べ
  34. 七年の闇立消えて蝉時雨
  35. ここに来て人恋しさや三十三才
  36. 月の夜や洗濯物の乾く音
  37. 夜の静寂或時虫の声となる
  38. 満を持して一足先に紅葉哉
  39. 秋物の服や美人を隠しけり
  40. 五月雨や秋津島根に武を布ける
  41. 名月や黄金に優る銀も
  42. 塗箸より割箸ぞ良き花の雨
  43. 梅雨空や珈琲通が胃のもたれ
  44. 素直さは古酒の辺に忘れけん
  45. 信天翁三顧の礼を用うべし
  46. 春の山古事記の民も遊ぶらん
  47. 鵯や花を団子と為す心
  48. 月下逍遥置処無き露の身は
  49. 女郎花打靡きけり我の方
  50. 葉隠れて赤き服さへ曼珠沙華
  51. 人の世は長からずやは朧月
  52. 振向いて見返る猫や月の下
  53. 子の刻や月に守られて水浴びん
  54. 唐土や西北かけて三日の月
  55. 後の月序でと許り見上げゝり
  56. 憐れやな人離果てて夕雲雀
  57. 寒々し長岡京の二日月
  58. マスクして美人優れり恒の顔
  59. 春暁の枝より落ちて目覚哉
  60. 暗き家に鬱々とせり薬喰ひ
  61. へうへうと世を渡りけり北の風
  62. 梓弓春も矢のごと過ぎにけり
  63. 桐一葉一葉と落ちて最後哉
  64. 冬の日のうちけぶりつゝにほひけり
  65. 夜桜や神代の人に夜明けつゝ
  66. 鵯に菓子の家溶けん花の雨
  67. 凍星や塵は無けども目に涙
  68. もみづるや饂飩に七味唐辛子
  69. 冒険の日々有らしめよ春の虹
  70. 猫小鳥来よ倶にせん日向ぼこ
  71. 斯くしつゝ更けゆくものか冬の星
  72. 花は落ち華は散るとや申すべき
  73. 空しさや千万弗の北颪
  74. 山茶花の一輪見えて空低し
  75. 猫はさぞ後の世かけてひなたぼこ
  76. 衰へて花に涙をそゝがばや
  77. 空はいま紅涙絞れ紅葉散る
  78. 猫も恋す況んや人においてをや
  79. 初雪や伏見わたりの懐かしさ
  80. 小夜時雨聞き苦しきは人の音
  81. 枯草もなくて見のよき月夜哉
  82. 蛸焼に寒さを凌ぐ涙哉
  83. 蝋燭の涙尊き聖夜哉
  84. あなかしこ蚯蚓の跡を御目汚し
  85. 明日よりは何に暮らさん天の川
  86. 冬の陽や清らに舞へる綿埃
  87. 悴む手労る夜や星の声
  88. 山茶花の咲くうれしさよ庭雀
  89. 玉川や誰が斧落ちて暮の春
  90. 枯菊の墓前は風のすさび哉
  91. 聖夜もたゞ暁の鳥の声
  92. 足跡の消残るらし今朝の雪
  93. 煤掃けば身の下闇に積もる哉
  94. 逝春や岸を離るゝ鴨の声
  95. 唐猫や惰眠貪る花の中
  96. 根雪して隣の池の青きこと
  97. 薮入や頼みもせぬを人の親
  98. ぶらんこや来る人有れば帰る人
  99. 飛石を伝歩くやけふの月
  100. 彼我の間に通じて寒し龝の風
  101. 霜の声美しき日の初哉
  102. 毒親の縁断ちし身や鰒汁
  103. いざゝらば鬼の居ぬ間に鰒喰はん
  104. 街昏れて足下寒き暗渠哉
  105. 月見るや孤独の奴侍らせて
  106. 山茶花や洗濯にゆく雨の中
  107. 湯槽へと銭ばらまかん冬の雨
  108. 呼合ふや霜々の聲星の聲

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