うめ屋

　何度も読み返させていただいているお話です。 　東西の混じり合う世界観、壮大な神話の流れを追っているかのような物語の展開、魅力的なキャラクターたち。どれも読むたびに夢中になります。…続きを読む

　作者さまのお話をさまざま拝見させていただいたのですが、中でもしみじみとよい気持ちになったこちらにレビュー。 　掲載されているどの童話も、とおい子どものころに見たような、かぐわしい…続きを読む

　『巫の系譜』『人形の娘』、そして本作と読ませて頂いたのですが、もっとも印象深かったこちらにレビューを。 　読みながら、私自身も阿礼や真礼の歌に包み込まれてゆくようでした。高く、高…続きを読む

　くり返し登場する「おじさん」の煙管の煙が印象的で、なんともやさしく、哀しい心持ちになりました。 　大人ゆえに少女を突き放すおじさんの控えめさ、寂しさ、老いてゆく哀しみ。そのすべて…続きを読む

　すんなりと馴染みやすく、かつ端正な文体にまず惹かれました。 　そのうえ「夜空の瓶詰」という、心ときめく題材。夜空汲みの場面のきらきらとした美しさといったら、目の前にパッと青の天幕…続きを読む

　一行目を目にした途端、これは好きだ、と直感しました。 　ほんとうに力のある、そして好みにあうお話を見つけたときは、だいたいこのような天啓に打たれている気がします。 　その直感に違…続きを読む

短編集なので、それぞれの話のテーマも雰囲気も色々なのですが、そのすべての根底には「銀」があるように感じました。 落ち着いた語り口、そして清新を思わせる文体のためでしょうか。…続きを読む

　作者さまの作品、いつもうっとりと拝見させて頂いています。今回あらためて読み返したくなり、こちらのお話を開きました。 　文章そのものは抑制された落ち着きとしずけさ、そして花びらのよ…続きを読む

　作者さまのお話は他にもさまざま拝見したのですが、しみじみと心に残ったこちらをレビュー。 　掌編ながら、その背後に広がる物語をじんわり想像できる奥行きが素敵でした（作者さまのどのお…続きを読む

　タイトルから「お、地元の話？」と惹かれて拝見させて頂きました。 　そして第一話。 　のっけからJR岡山駅が出てきた時点で「来たー！」とニヤっとしたのですが、その後も出てくる出てく…続きを読む

　第一句「春の雨湯のごとたぎちけぶりけり」を開いた瞬間、これは、と電流が走りました。 ――これは、文句なしにうつくしい。求めていた日本語だ。 　というわけで、数日かけて全句拝見致し…続きを読む

静謐に濃密に、それでいてさらさらと流れてゆく文章がうつくしく、上質の仏蘭西文学を読んでいるような気持ちになりました。うすぐもりの午後、お茶といっしょにゆっくり楽しみたくなるお話です…続きを読む

数年前、サイトの方で拝見して、まずことばのうつくしさにうっとりさせて頂いたお話です。 「冷たく清らかな銀糸の風」「そのかたちはさながら、ゆるやかに閉ざされたくちびる。」といった表現…続きを読む

　作者さまの『喪家の狼』をはじめとしたシリーズが好きで、何度も読み返させて頂いています。 　初めに『喪家の狼』で、猛爾元将軍の生涯に激しく胸を引き絞られ、ため息をつきました。その後…続きを読む