きらきらと清らかな成長物語

数年前、サイトの方で拝見して、まずことばのうつくしさにうっとりさせて頂いたお話です。
「冷たく清らかな銀糸の風」「そのかたちはさながら、ゆるやかに閉ざされたくちびる。」といった表現を眺めているだけで、清らかさと、どこか艶めかしさにドキドキしてしまいます。
また、短編ながら、しっかりと少女の成長物語になっているのも素敵です。まっすぐなリムセが倒れかかりながらも走り出すシーンはすがすがしい。思いが通じたレタルとリムセの、今後のお話も見てみたいな、と思います。