すんなりと馴染みやすく、かつ端正な文体にまず惹かれました。 そのうえ「夜空の瓶詰」という、心ときめく題材。夜空汲みの場面のきらきらとした美しさといったら、目の前にパッと青の天幕が広がるかのような涼やかさです。 そしてなんといっても、このお話の夜はやさしい。人を癒し、ほほえませてくれる星々のかけらたちに、読者の私までまどかな気持ちになりました。ほんのりしあわせな、おだやかな青いひかりのような物語でした。
「夜空の瓶詰」という発想が、もう子供から大人の心を大きく揺さぶるファンタジーですね!夜空の泉から掬い取って瓶に詰めていくシーンは、ほぅっと溜息が出るほど幻想的で綺麗でした。朝を迎えるための夜空の瓶詰、わたしもこのお話を読み終わったとき、ひとつ瓶をいただいたような嬉しい気分になりました。説得力のある美しいお話をありがとうございました!
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