美木間

　同作者さんの『サウナおじさんの日記帳』が面白かったので、こちらも読んでみました。
　『サウナおじさんの日記帳』で予習をしてから読むと、面白さ倍増です！

　日本一と称される富士の山を望み走る身延線まわりの通学風景が、テンポよく描かれています。
　とくに好きな話は「めんどり橋渡った」です。
　続きが読んでみたいです！

ハコモノという言葉には、あまりよい響きはありません。 しかし、「箱」は、入れる中身によって、玉手箱にもびっくり箱にもなりますし、猫が入り込んでうずくまるような空き箱としても楽しめる…続きを読む

猫を知る人、身近に感じている人であれば、猫についての不思議な話は、何をきいても、うなづいてしまうのではないでしょうか。 膝の上にのっかってくれるだけで癒される、それが猫です。 とて…続きを読む

児童文学、一般文芸、なつかし漫画、そして魅惑の魔法少女ものまで、軽やかにしなやかに、興味深い考察とともに紹介されています。 世界に散らばる魔法少女たちの数と同じくらい、わくわくす…続きを読む

　読んでいるうちに、記されている言葉に、言葉の連なりに、一人の女性の姿が現れてきます。 　雨宿りの木の下、あなたの座るベンチの隣りに。 　その人は、あなたを気にとめるでもなくベンチ…続きを読む

　その店の扉を開けると、誰しもストーリーの主人公になれる。 　止まり木に腰かける姿がさまになっている彼女も、少し背伸びしてくちびるをとがらせてる彼女も。 　その店のカウンターの…続きを読む

　辿りつきました。 　息をきらし、凍えてかじかむ手をさすり、氷ついたまぶたを懸命に押し開いて、読みながら物語を生きさせていただきました。 　「森の民は、あるべくして、この容貌す…続きを読む

　都まんじゅう、のっぽパン、もんぱりetc……何やらなつかしい食べものが並んでいるなと気になっていた『飯テロリストの日記帳』。 　ご当地グルメエッセイかなと思って読み始めたのです…続きを読む

　都まんじゅう、のっぽパン、もんぱりetc……一度でも静岡県東部地域を訪れたことのある人でしたら、なつかしさに感涙！すること請け合いのご当地グルメエッセイです。 　画面から迸る熱き…続きを読む

俳句は、凝縮された文学表現です。 ふっ、と捉えられて、つい応えずにはいられなくなる。 それが、俳句の魅力だと思います。 目に留まった言葉からその句に入り、会話するようにコメントした…続きを読む

　最後まで読み終えてからと思っていたのですが、「９」まで読み終えた時点で、思わず☆を押していました。 　 　“におい”というのは、それを発する人の特性や個性や体調や生き方などが、静…続きを読む

　国指定特別天然記念物にして学名Nipponia nippon という、国鳥ではないけれど、ある意味日本を代表する鳥だぜっ！とばかりにプライド高めな“俺様”トキが、イケメンになって…続きを読む

この物語で描かれる「食」は、一話ごとに、空っぽの胃のみらなず、あなたの感性を満たしてくれます。 美食とともにある人生は麗し！ そんな思いが全編から伝わってきます。 ぜひご一読…続きを読む

壮大なスケールで描かれる歴史絵巻です。 戦争を描く中で、その壮大さ、戦術、戦略の面白さ、人物たちのカッコよさに痺れるとともに、穏やかに眠っているようでも、死は死以外のなにものでも…続きを読む

　田舎の親戚の叔父さんは、子どもたちにとって、謎がついてまわる存在です。 　子どもは、謎を食べて生きています。 　とくに夏の子どもは。 　自分の思い出の中の不思議・怪奇を探してみ…続きを読む

「インプットなくして、アウトプットはない」
この言葉が胸に痛いです……いい意味で……
読み進めていくうちに、“創作”への意欲が静かに湧いてくるエッセイです。

多くは語りません。

語ってしまうと、“ヨム”楽しさを奪ってしまうことになりそうなので。

さあ、一刻も早く、ご一読を！

　そこに行かなければ味わえないグルメ、そこに行かなければ会えないあやかしさん。 　世界遺産の島グルメの裏メニューを、あやかしさんに紹介してほしいです。 　“おなじみ”さんから“なら…続きを読む

“京都”で“恋”というだけで、心くすぐるものがあります。 片恋、念願成就の恋、円熟味の恋、道ならぬ恋。 京都の恋は、なにかしら曰くありげだったりすることも。 そんな曰くありげな…続きを読む

　はにたんのどこかのスイッチを押すと、古代タカツキの情報を語り出すのでは!?……などといった想像をしたくなるほど、高槻市のマスコットは楽しいキャラですね。 　今まで通り過ぎる街でし…続きを読む

投稿ファイターでありながら、物腰のやわらかな方なのかなと、読み進めるうちに、作者様の様子が思い浮かんでくるようでした。

手で繰って、目で追って、パタンと閉じて、ふーっと息をつく。 紙の本の一連のそんな流れが心地よいです。 でも、物語の面白さは、違う形でも受け取れるのだと思います。 紙の本にも、電子の…続きを読む

　

　近くに住んでいても知らなかった場所、実は有名なのかもしれないけれど自分は知らなかった場所、作者が旅という非日常の中で立ち寄った場所への焦点の当て方に心惹かれます。 　次は、何処へ…続きを読む

　その時代、その場所、その人物―歴史上に存在したものは、資料を読み重ね、読みほどいて、輪郭が見えてきます。 　その見えてきた輪郭が、物語を求めて、ぽっと光り出すのを、この作者は捉え…続きを読む

雪と焼きもろこしとアイスクリームとみそラーメン。
北海道の思い出は、ひんやりとあつあつの組曲です。
受け入れてもらえた感のくだりに、北海道で過ごした子どもの頃を思い出しました。