森を生きよ、そして、命の灯を掲げ、繋げよ

 辿りつきました。

 息をきらし、凍えてかじかむ手をさすり、氷ついたまぶたを懸命に押し開いて、読みながら物語を生きさせていただきました。

 「森の民は、あるべくして、この容貌すがたなのだ。ユゥクと同じく、生きるための全てを森から得て、森へ還す。彼らこそ、神霊の森に相応しい……。」

 あるべくしてあるもの、その自然の中での在り方を受け取りつなげていくのが、命の営みなのでしょう。

 取り込まれるような素晴らしい物語を、ありがとうございました。

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