本格! 北方系一大叙事詩がここにある!

 読まないと、損です。この作者は小説の基本である「大きな嘘をつくために小さな真実を積む」という作業が出来ていて、その緻密で本格的な世界観に圧倒されます。ジャンルは異世界ファンタジーだったと思いますが、歴史・伝奇ジャンルでも十分通用してしまいます。調べ尽くされた人々の暮らし・文化・伝承。本当に素晴らしいです! そしてそれを背景にした人々の熱い人間ドラマがあります。
 これはもう、理屈なしに読むしかない、と思いました。
 これからの展開にも十分期待できます。

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