自分の中の古代を手繰り寄せたくなるー歴史ファンタジーの醍醐味がここに!

 その時代、その場所、その人物―歴史上に存在したものは、資料を読み重ね、読みほどいて、輪郭が見えてきます。
 その見えてきた輪郭が、物語を求めて、ぽっと光り出すのを、この作者は捉えることができるのでしょう!
 光る輪郭に肉を付け、色を塗り、生命を吹き込み、粗野で大胆にして乙女心が垣間見える、とっても魅力的なヒロインと、彼女をとりまくさまざまな立場の人物たちを、作者は導かれるままに生み出していったのだと思います。
 読み進めながら、ヒロインが捉える匂いを、音を、吹き抜ける風を、同じように感じました。
 極上のファンタジーです!
 
 一章を読み終えたのでレビューを記させていただきました。
 続きを読むのが楽しみです!
 

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