路地裏は枝垂桜のはだれかな

 路地裏ろぢうら枝垂桜しだれざくらのはだれかな


「はだれ」は雪がはらはらと降るさま。雪が薄く積もるさま。また、その雪とのこと。


 桜の花を雪に見立てることは、俳句ではどうかしらないが和歌の歴史においてはかなり普通に行われてきたことのようだ。そうではあるが、人の家の庭に生えている枝垂桜のはなびらが路地裏にこぼれているさまの殊に美しいように思って詠んだ。現代日本人の原風景とでもいうべきものを表現できればと思った。

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