タイトルどおりの直球の内容で、読者が期待したものをしっかりと満たしてくれる。実体験からくるリアルな青森方言は好きな人にはたまらない筈。短編ということであっさりとしたボリュームではあるが、続きが出ればよりローカルなネタが沢山見れるだろうと期待させてくれる。
私は異世界転生ものはビギナーなんですが、剣や魔法の世界から現代世界に、しかも青森に転生したなんて設定の作品は初めてでした。いや、面白かったですよ。 豪雪にもほどがあるその年の冬、こちらの世界の父親との約束で力を封じていた主人公(38歳)が、ついにすべてを解き放つ時がやってきた! いったいなにがどうして、どうなるのか! 興味をそそられた方は、ぜひご一読を! 主人公が魔法の世界でも若くして殉職という名の過労死したのが、なんとも切ない。おっさんはいつでもどこの世でも、働き者なのだなあ。