概要
言葉を通して恋する気持ちを知る物語
万葉零るゝ(まんようこぼるる)
あらすじ
高二の春、僕はクラス替えで知り合った國分小町から文庫本を借りた。
一度読んだ本ではあったものの、國分が僕の感想を聞きたいらしいので、もう一度読むことにした。
が、やはり以前読んだ時と同じだ。
全く感動がない。感想も特にない。
改めて僕には心がないのだと認識する。
当然だ。
両親が駆け落ちして生まれた僕にはルーツがないのだから……。
これは言葉と心の物語、ムスヒを知る物語――。
主な登場人物
飛田征爾(ひだせいじ)
國分小町(こくぶこまち)
尾上樹(おのえいつき)
佐藤夕陽(さとうゆうひ)
佐々虎子(さっさとらこ)
あらすじ
高二の春、僕はクラス替えで知り合った國分小町から文庫本を借りた。
一度読んだ本ではあったものの、國分が僕の感想を聞きたいらしいので、もう一度読むことにした。
が、やはり以前読んだ時と同じだ。
全く感動がない。感想も特にない。
改めて僕には心がないのだと認識する。
当然だ。
両親が駆け落ちして生まれた僕にはルーツがないのだから……。
これは言葉と心の物語、ムスヒを知る物語――。
主な登場人物
飛田征爾(ひだせいじ)
國分小町(こくぶこまち)
尾上樹(おのえいつき)
佐藤夕陽(さとうゆうひ)
佐々虎子(さっさとらこ)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!爽やかだけど一瞬舌にピリッとくる、サイダー味のアオハル物語
レビューを書きたいと思ってから、少し時間が経ってしまいました。なぜそうなったかと言えば、「たとえ短い感想でも、適当に書き流したくない作品だな」と思ったからでした。バタバタ忙しない日常からいったん距離置いて、落ち着いた気持ちで作品世界を振り返ってみたかった。
でも、時間を置くことでかえってわかったことがあります。それは、この作品にしかない空気感があるということ。私の恥ずかしいぐらい拙い言葉で現すなら『しんと静かで清々しい朝の空気のような』。あるいは、『夏の日の渇いた喉で一気に飲み干すタイダーみたいな』。
この物語では主人公の男子高校生が、何を聞いても見ても心が震えない自分自身と向き合い、…続きを読む