実は同じマサユキ・Kさんの『出雲クライシス』という作品では、「今だから読みたい。心に希望の光が灯ります」ってレビューしたのです。ところが今作は! いえ、どちらも感染症と戦ってる今の社会を舞台に描かれているので、「今だから読みたい!」のは間違いないのですけれど。『ステイホーム・オブ・ザ・デッド』の方は、「もしも本当にこんなことになったらどうしよう!」って、ちょっと絶望的な気分になっちゃいました。
タグはホラーじゃなくてコメディになんですよねぇ。でも、私にはしっかり怖かった! 今どき珍しくなくなったリモートワーク。モニター越しにどんどん様子のおかしくなっていくタナカくんと、課長のやりとり。それを見守る社員たちの反応。たぶんその描写がとてもリアルだったので、怖さもリアルに迫ってきたのでしょう。これも作者さんの筆力のなせる技かな。しっかり映像として浮かんできましたよう。
ラストシーンは、よだれを垂らしたタナカくんのアップで! こわっ!