第02話 はじまり

■日常の始め


ナビ:現世でハジメの日常生活が始まる


・朝の光


朝の光が差し込む部屋。


目覚まし時計がけたたましく鳴り響く中、ハジメは布団の中で伸びをする。


彼は18歳の高校生で、どこにでもいる普通の青年だ。


ハジメ:うーん、今日も良い天気だ


ハジメ:よし、起きるか!


ハジメは布団から起き上がり、ベッドの横で丸まって眠るタマに微笑みかける。


タマ:スピー…zzz…


ハジメ:最近…疲れてるのかな?


ハジメ:起こさないようにしておこう…


ハジメ:そ~っと…


タマは白と黒の毛並みが美しい、ハチワレ猫のメス猫だ。


■家族との朝食


ハジメはキッチンに降り、家族と一緒に朝食を取る。


母親は手際よく朝食を準備し、父親は新聞を読んでいる。


妹のリエはまだ眠たそうな顔をしている。


ハジメ:おはよう!母さん


母親:おはよう!ハジメ


母親:あら…タマは?


ハジメ:まだ寝てるよ


母親:あらそう…


母親:そういえば…あなた…


母親:今日は部活かしら?


ハジメ:うん、今日は部活の日だね…


ハジメはトーストをほおばりながら答える。


母親:遅くなるんでしょ?


母親:夕飯はどうするの?


ハジメ:う~ん…いらないや…


ハジメ:最近、タマが疲れているから…


ハジメ:帰りに何か…カリカリ梅と…


ハジメ:新作のおやつでも買おうかなと思って


彼はコーヒーを飲みながら答えた。


父親:最近、タマ元気ないみたいだな…


父親:ちょっと心配だな…


父親:おやつを買うんだったら…


父親:ほら、これも持っていけ!


父親が新聞から顔を上げてハジメにお小遣いを渡した。


リエ:私もタマにおやつ買ってこよっと!


リエ:ねぇ…お小遣いちょうだい!


母親:あんたは昨日もそうやって…


母親:パパにおねだりしたでしょ!


リエ:ええ…昨日は昨日だよ…


リエ:いいじゃん!…ケチ!


いつもと変わらない、朝のひとときである。


■学校生活


学校に着いたハジメは、友達の遠藤とサエコに合流する。


遠藤はいつも元気でハジメをからかうのが好きだ。


サエコはハジメと同じクラスで、おとなしくて優しい性格の学生だ。


ハジメ:おはよう!遠藤


ハジメ:おはよう!サエコ


遠藤:おっす!!ハジメ~


遠藤:今日も元気か!?


ハジメ:もう…今日も元気だよ…


ハジメ:遠藤…朝からうるさいよ…


サエコ:…おはよう、ハジメ君


サエコ:今日も良い天気ね!


ハジメ:うん、今日も良い天気だね!


ハジメも笑顔で挨拶を返した。


サエコ:今日は数学のテストがあるけど…


サエコ:ハジメ君は大丈夫?


ハジメ:うん、なんとかなるよ


ハジメ:サエコは大丈夫そうだね!


サエコ:そうね…いつも通りね!


遠藤:ちょ…今日数学かよ…


遠藤:勘弁してくれよ…


ハジメ:遠藤もいつもどおりだね!


ハジメ:今日は僕も100点取っちゃおうかな!


遠藤:ほぉ…ハジメのくせに…


遠藤:自信満々じゃないか!!


遠藤はハジメの肩をポンポンと二度叩いた。


いつもと変わらない一日が今日も始まる。


授業開始のチャイムが校内に鳴り響いた。


つづく。


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