第12話 予感

■予感の始め


ハジメは夢の中で見た出来事が現実に起こる予感を覚え始める。


ナビ:ハジメの夢から予感が始まる


・朝の違和感


ハジメの予感は夢から始まる。


ハジメ:ここは…夢か?


ハジメ:前回の夢と何か雰囲気が違うぞ…


ハジメ:何か最近って感じがする…


ハジメ:また見覚えがあるぞ…


ハジメ:ここは…どこだ?


普段の夢とは異なる景色に戸惑うハジメ。


デルニ:来たか…


デルニ:選ばれし者よ


デルニ:お前の夢は…我々を導く鍵となる…


突然現れたデルニが彼に話し始める。


ハジメ:び…びっくりした!?


ハジメ:いるならいるって言って下さいよ…


デルニ:ふふふ…


デルニ:時間が無いのだ…


デルニ:今回は手短に行くぞ?


ハジメ:時間が無いんですか?


ハジメ:もっと教えてくださいよ!


ハジメ:あ…あれ?


ハジメ:僕と会話が成り立っているぞ…


ハジメ:前世の僕との会話ではないのか?


ハジメ:じゃ…これは過去の記憶じゃないのか??


デルニ:……


デルニ:…お前の読みもいい線なんだがな…


ハジメ:僕の心が読めるのか!?


デルニ:今は時間が無い…話を進めるぞ


デルニ:お前の夢は鍵なんだ…ハジメ


ハジメ:僕の夢が…鍵?


ハジメ:なんで僕の名前を?


ハジメ:いきなりで理解が追いつかないよ…


デルニ:ふふふ…まぁ無理もない…


デルニ:直にわかる…


ハジメ:ええ…教えて下さいよ!


ハジメ:僕は今、情報がほしいんです!


デルニ:夢が終わる…


デルニ:気づかれる前に退散しないと…


ハジメ:……


ハジメ:夢が終わる?


デルニ:な…なんと…


デルニ:お前も人の心が読めるのか!?


ハジメ:人の心が読める?


ハジメ:普通に言ってたじゃないですか…


デルニ:そうか…ならば…


デルニ:汝は今こそ使命を果たす時…


デルニ:さらばだ…ハジメ…


デルニは静かに答え消えていった。


ハジメ:あ!ちょ、待てよ…


ハジメ:使命を果たす??


ハジメ:僕の使命?


ハジメは彼女に質問しようとした。


しかし、タイミングよく夢は終わってしまった。


ハジメはいつも通りに目を覚ますが、何かが違うと感じる。


彼の夢は古代と現代が入り混じる不思議な世界へと変わっていた。


・違和感の目覚め


彼は夢で見た光景が頭から離れない。


ハジメ:デルニは言っていた…


ハジメ:僕の夢は導く鍵になる…


ハジメ:僕は使命を果たす時…


ハジメ:何のことだか、さっぱりわからない


ハジメ:おまけに今回の夢は…


ハジメ:過去の記憶でもなかった…


ハジメ:一体どういうことなんだ?


ハジメ:この夢は僕が見るただの夢…幻想なのか?


ハジメ:でも…夢のわりには会話が成立しているぞ


ハジメ:やはり…何かがおかしい…


カーテンを開けて窓の外を眺めるハジメ。


彼はその景色に違和感を感じた。


ハジメ:なんでだろう…


ハジメ:この景色…


ハジメ:昨日の夢と…同じ景色だ…


タマ:みゃう!?


彼の夢は次第に現実へと変わっていく。


・学校への道


学校へ向かう途中、ハジメは夢で見た風景が目の前に現れることに驚く。


昨日夢で見た場所に、同じ猫が同じように座っているのを目撃する。


ハジメ:ん?…猫?


三毛猫:にゃ~お~


ハジメ:……


ハジメは三毛猫の前を素通りした。すると…


ハジメ:ん?…猫?


三毛猫:にゃ~お~


ハジメ:……!?


ハジメ:…デジャヴだ…


ハジメ:いや…今一瞬だけ時が戻ったような?


三毛猫:にゃーおー


ハジメ:ん?待てよ…


ハジメ:これって、夢で見た通りだ…


三毛猫:にゃーご!


ハジメと三毛猫は目が合った。


三毛猫は彼を見て何かを話しかけているようにも見えた。


つづく。

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