第13話 予感の正体

■予感


ナビ:彼はこの現象が偶然なのか、それとも何か意味があるのかを確かめるために、日常生活の中で細心の注意を払う


・クラスでの出来事


授業中、ハジメはノートに夢の内容を書き留めておく。


突然、夢で見た友人の遠藤がペンを落とす光景が現実でも起こる。


ハジメ:昨日見た夢の復習だ…


ハジメ:ノートに書き留めておかないと…


遠藤:あ~暇だな…


遠藤:ペン回ししかすることねーや…


遠藤:ちょ…なんだ?


遠藤:あっ…あれ?


ハジメ:……


窓の外を見ながら、ペン回しをしていた遠藤はペンを落としてしまった。


ハジメ:ふむ…面白い…


ハジメ:これも夢で見たシーンだ…


遠藤にそのことを話すと、彼女は驚きながらも半信半疑である。


遠藤:ハァ…まだ言ってんのかよ?


遠藤:お前、ほんと大丈夫か?


遠藤:ちょっとだけ心配になってきたぞ…


遠藤は心配そうに言う。


ハジメのここ最近のおかしな言動に心配する遠藤。


彼はそのことに気づいていなかった。


・昼休みの会話


昼休み、ハジメはサエコにも夢の内容を話し、夢で見た出来事が現実に起こっていることを説明する。


ハジメ:サエコ、聞いてくれ!


ハジメ:夢で見たことが次々と現実になってるんだ


ハジメ:これって…どう思う?


ハジメは神妙な面持ち(おももち)でサエコに話す。


サエコ:それって本当に不思議ね…


サエコ:でも、もしかしたらただの偶然かもしれないわ…


サエコも神妙な面持ちで彼に答えた。


サエコ:ハジメ君…ちょっと変よね…


サエコ:大丈夫かしら…


ハジメのおかしな言動にサエコも少し心配するのであった。


・図書館での調査


放課後、ハジメは再び図書館に向かい、輪廻転生に関する本をさらに詳しく調べる。


彼は、前世の記憶が現世で予知夢として現れることがあるという記述を見つける。


ハジメ:前世の記憶が予知夢?


ハジメ:どういう意味だ…これ?


ハジメ:過去の記憶が未来を予知しているのか?


ハジメ:ってことは…


ハジメ:過去の僕はすでに今の僕の行動を予測していたということになるのか…


ハジメ:過去の僕は今の僕の行動を知っているということになる


ハジメ:これが僕の夢と現実のリンクを説明しているのかもしれない…


ハジメ:あの夢は昔の僕が見た記憶の一部になるのかも…


ハジメ:難しいけども…筋は通っているぞ


ハジメの予感は少しずつ核心に迫っていった。


・帰宅後の観察


ハジメ:タマがまた、疲れているから…


ハジメ:カリカリ梅とおやつを買って帰ろう!


ハジメ:今日はこれにしよう…


ハジメ:すいません、これください


店員:お会計は1,000ccになりますね!


店員:ありがとうございました~


帰宅途中にハジメはタマへのお土産(1,000cc)を買って帰った。


家に帰ると、ハジメは夢で見たタマの行動が現実でも同じように繰り返されるのを確認する。


ハジメ:タマ!お土産だぞ!


ハジメ:お前の大好きな…カリカリ梅だあ!


タマ:みゃう!!


タマ:んまんまみゃ!!


タマはハジメが買ってきたカリカリ梅にむしゃぶりつく。


ハジメ:……


ハジメ:…お前、猫なのにほんと変わってるよな…


ハジメ:なんでこんな酸っぱいものが好きなんだろ?


タマ:カリカリみゃ!


ハジメ:ま…好みは人も猫もそれぞれだな!


ハジメ:…これも過去の僕の予知夢になるのかな…


ハジメ:なんか全てのことに既視感があるよ…


ハジメ:タマも、夢の中と同じ行動をしているのか…


ぽつりとつぶやくハジメ。


タマ:みゃうみゃ??


タマも心配そうにハジメを見つめていた。


■予感の終わり


ナビ:小さな出来事が一致し始め、ハジメの不安と興奮が高まる


・夢の記録


ハジメは夢の内容を詳細に記録し始める。


夢の中で見た出来事と現実で起こった出来事を比較し、その一致点を見つけようとする。


ハジメ:夢で見たことを忘れないように記録しておこう!


ハジメは夢で見たことをメモしながらあることに気づく。


ハジメ:ん?待てよ…


ハジメ:僕の全てに既視感があるのなら…


ハジメ:それは過去の僕が一度見た予知夢だということだ…


ハジメ:予知夢で見たことは現実に起こる…


ハジメ:ってことは…


ハジメ:僕の夢は予知夢になるってことだ!


ハジメ:もしくは過去の記憶を漁れば僕の未来が読めるぞ!


ハジメ:なるほど!そういうことか!!


ハジメ:これは考えようによっては…


ハジメ:大変なことになるぞ!


タマ:みゃう!


ハジメ:これで次に何が起こるのか…


ハジメ:予測できるかもしれない!


タマ:みゃう!!


彼の興奮が高まっていく。


・夜の不安


その夜、ハジメは次に何が起こるのかを考えながら眠りにつく。


彼の心は興奮と不安が交錯していた。


ハジメ:タマ!これは面白いことになるぞ!


ハジメ:タ…マ…


タマ:クピー…zzz…


ハジメ:タマは、もう寝たか…


ハジメ:やっぱ疲れているのかな


ハジメ:最近、かまってやれてないから…


ハジメ:ちょっと心配になってくるな


ハジメ:たまには一緒に散歩するか


ハジメ:さて…僕も寝るか…


ハジメ:おやすみ…いい夢を…


ハジメ:次の夢では何を見るのだろう


ハジメ:そして、それは現実でも起こるのだろうか…


ハジメ:楽しみだ…


数時間後、またタマはハジメの寝顔を見つめていた…


ハジメ:ぐぉ~zzz…


タマ:……


タマ:…少しづつだみゃ…


ハジメは夢と現実の関係をさらに深く探求する。


つづく。

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