第17話 忘れていた過去

■忘れられた過去


ハジメは大切な何かを思い出そうとする。


・混乱する感情


ハジメは夢の中での体験に混乱し、目を覚ます。


心臓が激しく鼓動し、額には冷や汗が滲んでいた。


彼は夢がただの幻想でないことを直感的に感じていた。


ハジメ:気づかなかったのか?


ハジメ:気づけなかったのか?


ハジメ:なんでこんな大切なことを忘れていたんだ…


ハジメ:僕自身の過去の記憶…


ハジメ:「まさか…あのときの猫が…」


しかし、その記憶が現実のものなのか、それとも夢の中の幻想なのか、彼には見分けがつかない。


ハジメは過去の自分が言っていた言葉を反芻(はんすう)し、考え込む。


「答えは自分の中にある」とは何を意味しているのだろうか。


ハジメは最近の夢の記憶をまとめてみた。


ハジメ:僕の大切なことは…


ハジメ:過去の記憶だけじゃなかった


ハジメ:なんで僕自身の過去の記憶を


ハジメ:こんなにも疎かにしていたんだ?


ハジメ:なぜ僕自身の過去の記憶を思い出さなかった?


ハジメ:大切なことはそこにあった…


ハジメ:僕が選ばれし者


ハジメ:僕が導く鍵


ハジメ:僕の大切なこと


ハジメ:僕の使命


ハジメ:そして…僕自身の過去の記憶に…


ハジメ:真実がある!!


ハジメ:あのとき…か。


彼の心には疑問が渦巻いていた。


■過去の終わり


ナビ:「あのとき」とは一体なんなのか?ハジメ自身の過去に迫る


・タマの支え


ふと気づくと、タマが彼のベッドの隣で丸くなって寝ていた。


ハジメ:よく寝るな~タマは…


タマ:スピー…zzz…


ハジメ:寝る子は育つ!て言うし…


ハジメ:猫はそもそもよく寝るもんな…


ハジメ:別に不思議なことじゃないな!


タマ:グピー…zzz…


ハジメ:にしても…タマはどんな夢を見ているのだろうか?


ハジメ:タマの夢が知りたいな…


タマ:ヌピー…zzz…


ハジメ:……


ハジメ:あのときの猫は…


ハジメ:お前だったのか?タマ…


ハジメはタマの柔らかな毛並みに手を伸ばし、そっと撫でる。


その瞬間、タマが目を覚まし、大きな瞳でハジメを見つめた。


ハジメ:どうした!?タマ


タマ:みゃうみゃ!!


ハジメ:お…起きてたのか?


タマ:みゃう!


ハジメ:まさかね…タマ…


ハジメ:お前が、あのときの猫なわけないよな…


ハジメ:だいたいもう、あれから何年経っているんだ?


タマ:みゃうみゃ?


ハジメ:……


ハジメ:そういえば…


ハジメ:…たまにタマの言葉がわかる気がするんだ…


ハジメ:まぁ…気のせいだけどね!


タマ:みゃう…


タマの存在がハジメにとって心の支えとなり、彼の不安を和らげた。


・自問するハジメ


ハジメは過去の記憶が蘇ったことに対して、自分自身に問いかけた。


ハジメ:全ては僕の過去に関係が?


ハジメ:なぜ…気づかなかった?


ハジメ:僕自身の記憶…


ハジメ:なぜ…思い出さなかった?


ハジメ:忘れていた記憶…


ハジメ:あのときの記憶がなぜ…今になって


ハジメ:僕の過去にある真実…


ハジメ:…自分自身を見つめ直すとき


なぜ、今になってこのような夢を見るのか?


夢の中で出会った人物は本当に自分の過去の姿なのか?


そして、その記憶が今の自分に何をもたらすのか…


ハジメ:そうか…


ハジメ:僕の冒険は…


ハジメ:「全てはあのときから…」


つづく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る