第65話 偉大な背中

■始まりの収容所


ハジメ:さて、次元の歪みで球体内部に入って


ハジメ:タマたちを探しに行こう!


チビ:そうじゃの!勇者の凱旋…


チビ:いや…救世主のお迎えじゃ!!


ハジメ:ああ…救世主は俺じゃねぇ…


ハジメ:救世主はタマだ!!


エリ:私も…早くタマさんに会いたい!!


エリ:今度は私がタマさんを守るんだ!!


ハジメ:ああ…守ってやってくれ…


ハジメ:タマもきっと喜ぶ!


チビ:そういえば…この作戦の立役者たちがいないようじゃが…


チビ:あの者たちは…どこへ行ったのじゃ?


エリ:そうだ…なんか夢の世界で仕事があるとか…


エリ:言ってたよね…あの人たち…


ハジメ:ああ、あいつらならもう内部へ入ったよ


ハジメ:収容所内にいる監視達を縛り上げてくるってさ


エリ:ええっ!大丈夫なんですか?


エリ:あの人たち…


エリ:ただの一般人にしか見えなかったけど…


チビ:そうじゃの!収容所内にまだ…


チビ:何が潜んでいるかも分からんしのう…


チビ:まぁ…あの者たちなら、なんとかなるじゃろうて!


ハジメ:ああ、チビの言う通りだ!


ハジメ:あいつら、ああ見えてめちゃくちゃ強いぞ!


ハジメ:結構、頼りになる連中なんだぜ、あいつら!


ハジメ:まぁ…俺もあいつらのことは、よく知らねぇーけどな


チビ:あの者たちの助けがあったから…


エリ:そうよね!ここまで来れた…


ハジメ:ああ、あいつらがいなきゃ…


ハジメ:俺たちだけでは…


ハジメ:ここまでは来れなかった


ハジメ:全部、あいつらのおかげだよ!


・知識の山の回想


ハジメたちが霊能者チビと初めて会った後…


チビ:…という作戦でいくのじゃ!


ハジメ:ちょっと待てチビ…


ハジメ:そんな子供騙しに引っ掛かるような相手じゃない…


ハジメ:俺にいい考えがある…


ハジメ:お前のテレパシーで呼んでほしい人がいるんだ…


チビ:…誰じゃな?


エリ:ハジメさん…誰?


【知識の山での回想】

”教授:うむ…なるほどな…


教授:いいか?ハジメ、よく聞け!


教授:相手に選択権を与えて誘導しろ…自分たちの領域に


教授:相手に選択権を与えて油断させるといい


教授:気持ちよくさせてから、そこを刺す


教授:刺された相手は刺されたことには当分気づかない


教授:なにせ…自分が騙されているとは夢にも思ってないからな!


教授:自分は騙されないと思ってる奴ほど、簡単に騙せる


教授:騙されていると気づかないから、こちらの意図に沿ってくれる


教授:自惚れ、過信、慢心、突けるところは全部突いてしまえ!


教授:相手に選択肢を与える場合は結果を予想しておけ


教授:選択はいつも…IF(イフ)~もしも~


教授:if…もしも〇〇だったら?


教授:いつでも対応できるように準備しておけ


教授:選択肢はイエスかノーの二択を与えろ!


教授:丁度良い、もう少しでここでの仕事が終わる


教授:半日経ったら駆け付けよう


教授:なーに、ワシの次元の歪みですぐこれる


教授:あと、知り合いにも声をかけておこう…


教授:君たちの健闘を祈る!


ハジメ:…チビ、あともうひとりいいか?


ハジメ:…なんでも知ってるベテランがいるんだ…


チビ:…いいじゃろう…”


ハジメ:って言って知識の山で別れたんだよな


エリ:うん!よくしゃべるオジサマでしたね…


チビ:あの者たちもなかなかの知識人であるぞ


チビ:彼らの作戦のおかげでここまでこれたもんじゃ


ハジメ:まぁーな!


ハジメ:んで、さっきまであいつらといて…


ハジメ:お前たちを迎えに行ってくると言ったら


ハジメ:あいつら喜んで球体内部に行ったな


ハジメ:なんでも、気になるお宝があるってさ


ハジメ:あとは私たちに任せろって


エリ:そっか…あの人たち…


エリ:凄い人たちなんだね、きっと…


チビ:あの者たちにも世話になったの


チビ:彼らにもきちんと礼を言わんとじゃな


ハジメ:ああ、そうだな!エリ、チビ!


ハジメ:だから俺たちもここでゆっくりできたんだ


ハジメ:あいつらに感謝しないとな!


ハジメたちは次元の歪みで、球体内部の強制収容所へと向かった。


■始まりの終わり


ナビ:始まりが終わる…


・始まりの仲間たち


ハジメ:よし!着いたぞ!


ハジメ:ここが収容所内部だ!


ハジメ:みんな解放されて結構出てきてるな


エリ:す…凄い人たち…


エリ:この人たち全員捕まっていた人たち?


ハジメ:ああ…政府によって都合よく捕らえられた人たちだ


ハジメ:長い間、好き勝手やっていたからな政府の連中


エリ:し…信じられない…


エリ:この人たちを私たちが解放したなんて…


エリ:事の大きさがまだ実感できないよ…


チビ:そりゃそうじゃ!エリ!


チビ:これは何千年かぶりの快挙じゃ!


チビ:わたちも久しぶりに労働者たちの自由を見たのじゃ!


チビ:ウォーカーがいた頃を…思い出すのう…


ハジメ:4,000年ぶりだろ?チビ


チビ:どうして知っておる!


チビ:さては…わたちの心を読んだな?ハジメ!


ハジメ:いちいちそんな事で、お前の心を読まねぇーよ!チビ


チビ:なんじゃと!?


ハジメ:あの野郎…そんな事、一言も言わなかったな…


ハジメ:やっぱ神様はスゲーわ


エリ:神様?


ハジメ:俺もあいつの背中を追ってるんだな…


ハジメ:いつか絶対に追いついてやる!


チビ:大きくなれよ…ハジメ


チビ:お前には特等席を用意してもらわんとな!


ハジメ:ああ…待ってろ!チビ!


エリ:私も人の心が読めたらな~


エリ:頑張ろっと!


つづく。

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