第32話 夢の種類

■夢の種類


ハジメ:僕の予知夢が覗き見される…


ハジメ:その可能性を全く考慮していなかった…


ハジメ:そうか…夢の世界があるということは…


ハジメ:そういう危険性も頭に入れておかないといけないのか!


巫女:ハジメ…お前に夢の基礎を教えてやろう!


巫女:夢には、個人の夢、夢の世界、特殊な夢がある

個人の夢:99.99%

夢の世界:0.009%

特殊な夢:0.001%


ハジメ:個人の夢、夢の世界、特殊な夢の3つ…


巫女:99.99%は夢の世界を関与しない個人の夢、脳が見せる幻だ


巫女:0.009%が「直接、夢の世界へ」とリンクする夢


巫女:今のわしらが見ている状態がこれに該当する


巫女:0.001%は特殊な夢、夢の世界の一部になる夢…


巫女:先程言った夢の土地がこれにあたる


ハジメ:…てことは、今いる状態…


ハジメ:この夢は普通の夢じゃなかったのか!?


巫女:そうだな


ハジメ:じゃ…今の僕たちは0.009%の…


ハジメ:「直接、夢の世界」にリンクしているということ!?


巫女:そういうことだ!


・選ばれし者


ハジメ:し…知らなかった…


ハジメ:夢の世界に来れるって…


ハジメ:結構…凄いことなんじゃ…


キラ:そうなるね、ハジメ君


キラ:いわば僕たちは0.009%の「選ばれし者」なんだよ


キラ:夢の世界に直接つながることができる存在だからね


ハジメ:ん…待てよ…


ハジメ:デルニが言っていた「選ばれし者」とはこのことだったのか!


ハジメ:僕が選ばれし者とは夢の世界に直接リンクできる存在だからか…


キラ:ただ…別の意味を持つこともあるんだ…


ハジメ:……?


・夢の住人


ハジメ:選ばれし者ってそういう意味だったのか…


黒木:そうね…ある意味、私達は…


黒木:選ばれし者と呼べるかもね…


黒木:ただ、好きでこの夢の世界にきたわけじゃない人だっているわ…


黒木:永遠に夢の世界を彷徨う…夢の住人…


黒木:別の意味…時の放浪者よ…


ハジメ:夢の住人?


ハジメ:時の放浪者??


黒木:三賢者によって連れてこられた夢の罪人…


ハジメ:三賢者…夢の罪人!?


黒木:夢の世界で永遠の労働を余儀なくされる…


黒木:夢の労働者たち…


夢の労働者たち01


ハジメ:永遠の…労働…


ハジメ:ゴクリ…


黒木:俗世界で言われる「地獄」がこれにあたるわ…


黒木:まぁ…地獄と呼ばれる場所は劣悪な環境らしいけど…


ハジメ:地獄!!


ハジメ:まさか、この夢の世界は天国と地獄なのか!?


黒木:そういうことになるわね…


黒木:天国といっても…


黒木:一部の権力者だけの天国よ…


ハジメ:…権力者?


・ハジメの夢


ハジメ:夢の世界にそんな事実があったなんて…


ハジメ:そうか!これも僕が見つけなきゃいけない…


ハジメ:真実のひとつになるのか!


ハジメ:真実を見つけろ…とはこのことだったのか!


巫女:そうなるわね…ハジメ


巫女:そして0.001%の特殊な夢…これがハジメ…


巫女:あなたの能力、予知夢になるわけよ


ハジメ:ええっ!!


ハジメ:じゃ…僕の予知夢は特殊な夢になるのか…


ハジメ:なんで…こんなことになってるんだ…


キラ:例外な過去との接触…


キラ:…ハジメ君…


キラ:何か思い当たることはないかい?


ハジメ:例外な過去との…接触?


ハジメ:以前、神社で天球に…


ハジメ:さわったからかな…


黒木:例外な過去…


黒木:ここでは言いにくいけども…


黒木:エラーと呼ばれているものよ…


ハジメ:エラー?


ハジメ:エラーなら、わかるけど…


キラ:……!


黒木:キッ…


巫女:……


ハジメ:……??


ハジメ:どうしたの?みんな…


■仲間の終わり


ナビ:仲間たちとの会話も終わり、現実世界で余韻を楽しむハジメ


・夢の時間切れ


ハジメ:何かあったの?


巫女:ハジメ!静かに…


巫女:賢者が近づいておる…


ハジメ:え…賢者って…デル…


キラ:ハジメ君、静かに!


ハジメ:えっ…でもデ…


黒木:いいから…黙って…


黒木:…息を潜めなさい…


ハジメ:なんだよ…


黒木:…長居し過ぎたわね…


巫女:今日はもう…時間切れだ


巫女:また会おう…皆のもの


ハジメ:んっ…待てよ…


ハジメ:…三賢者!?


夢が現実とリンクしていることが明確になるにつれ、ハジメは自分たちの運命が深く絡み合っていることに気づく。


夢の謎と物語の核心にだいぶ近づいたハジメだった。


・タマの反応


夢から覚めたハジメは、夢の仲間たちとの再会に興奮していた。


ハジメ:早く、夢の続きが見たい!


ハジメ:せっかくいいところだったのに…


ハジメ:時間切れってなんだよ…


ハジメ:そういえば、三賢者って…


ハジメ:…デルニの他に誰かいるのか?


タマ:スピー…zzz…


猫のタマは、いつものように彼のそばで心地よさそうに寝そべっている。


ハジメはタマに今日の出来事を話しかける。


ハジメ:タマ、今日は夢の謎について…


ハジメ:だいぶ近づいたよ!


タマ:みゃうみゃ!?


ハジメ:次に見る夢が…楽しみだ!


タマ:…みゃえ…


タマ:…みゃら…


タマ:…みゃー…


ハジメ:……?


ハジメ:どうした?タマ?


タマは静かに耳を傾け、ハジメの心を落ち着かせる存在となっていた。


彼らの過去や未来、そして運命の糸がどのように絡み合っているのか、さらなる冒険が待ち受けている。


つづく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る