第30話 夢の仲間
■仲間の始め
今回からは大容量で夢の謎に迫る。
ハジメは夢の世界で出会った仲間たちが現実世界でも存在することを知る。
ナビ:夢の世界で、ハジメは仲間たちと一緒に冒険していた
・夢の世界の冒険
予知夢の能力に目覚めたハジメは再び夢の世界で冒険を始める。
ハジメが求める「あのとき」への対策を仲間たちと考えていた。
ハジメ:僕の能力、予知夢でみんなを救うんだ!
ハジメ:そして、あのときの事故を未然に防いでやる…
巫女:まずは過去に行く手段を見つけないと…
ハジメ:ああ…問題はそこなんだ
ハジメ:ただ、この秘密の部屋で見つけた地図と文献…
ハジメ:願いを叶えると伝えられている…伝説の黄道12星球…
ハジメ:輪廻と転生の秘伝に書かれている”夢と現実の交差点”に…
ハジメ:何かヒントがあると思うんだ
キラ:僕もそう思うよ、ハジメ君
巫女:すでに秘密の部屋を見つけているとはね
巫女:そうなってくると話は早いわよ
ハジメ:あとは秘密の部屋にあった…
ハジメ:あの不思議な物体が怪しいと思うんだ
キラ:ぼ、僕もそう思うよ…
巫女:不思議な物体?
キラ:な…何でもないよ、巫女さん!
黒木:夢と現実が交わる場所で次元の歪み(ゆがみ)を使えば…
黒木:過去に行けるかもしれない…
黒木:秘密の部屋にある何かと関係がありそうね…
キラ:そ…そうだね…
ハジメ:さすが、ベテラン冒険者…
ハジメ:黒木さんは何でも知ってるな~
巫女:私だって何でも知ってますよ!!
ハジメ:確かに、あははっ!
キラ:ふむ…僕だって!
黒木:フフフ…
いつの間にかハジメの周りはにぎやかになっていた。
夢の世界では、彼はいつもよりも強い感覚と生き生きとした風景に包まれていた。
ハジメ:まさか、夢の中でもキラ君に…
ハジメ:会えるなんて思ってもいなかったよ!
キラ:僕も同じ夢を見ていると言ったじゃないか、ハジメ君
巫女:ひとつの夢を共用できるなんて、まさしく夢のようね!
黒木:一人よりもたくさんいた方が楽しいはず…
そこには、ハジメと一緒に冒険をする仲間たちがいた。
彼らは親しげに話しかけ、助け合いながら困難を乗り越えていた。
■仲間
ナビ:夢の世界の仲間たちとの会話を楽しむハジメ
・親しみを感じる仲間たち
夢の世界の仲間たちは、ハジメにとって特別な存在だった。
ハジメ:黒木さんはどのぐらい、ここにいるんですか?
黒木:どうなんだろう…
黒木:数えたこともないわね…
ハジメ:凄い、本当にベテランさんだ!
キラ:ハジメ君、失礼かもしれないよ…
キラ:今の質問は…レディに対して…
キラ:聞く質問ではない!
ハジメ:そうだった…
ハジメ:黒木さんごめんなさい…
黒木:いいのよ…気にしてないわ…
巫女:なんで私には聞かないのよ!
ハジメ:だって巫女さんは昔からいそうだし…
ハジメ:聞くほどでもないかな…と思って…
巫女:おい、ハジメ!
巫女:誰のおかげでここまでこれたと思う?
巫女:今日からお前は呼び捨てだ!
キラ:それはいいね、巫女さん!
黒木:フフフ…
彼らは、まるで長年の友人のように感じられた。
ハジメは、彼らと共に過ごす時間がとても心地よく、夢が終わるたびに彼らとの再会を楽しみにしていた。
・現実とのリンク
ある日、ハジメは日常生活の中で夢の世界で出会った黒木に似た女性と偶然出会う。
コンビニで立ち読みをしていたハジメ。
偶然、ガラス張りの壁に貼ってあるポスターを見つけた。
ハジメ:へぇ…来月か…
ハジメ:あのアイドルがドームでライブするのか…
ハジメ:……ん?
黒木:はぁ~…
ハジメ:へぇ…来月か…
ハジメ:……ん?
黒木:はぁ~…
ハジメ:…デジャヴか…
ハジメ:…数秒だけ…時が戻ってるな…
ハジメ:…かなり強いデジャヴだ
ハジメ:…何かあるのか?
その瞬間、彼は強いデジャヴを感じる。
コンビニの外を歩く仕事帰りの女性が、夢の中で出会った黒木にそっくりだったのだ。
その彼女の顔、仕草が夢の中で見た黒木と一致していた。
ハジメ:こんな強いデジャヴは三毛猫の時以来か…
ハジメ:……ん?
黒木:次の舞台のセリフ覚えないと…
黒木:たまには…家でゆっくりしたいわ…
ハジメ:嘘だろ…
ハジメ:あれは…女優の黒木さんだよな?
コンビニで立ち読みをしたり、アイドルのポスターを見たり。
意外と普通の学生生活を送っている、日常のハジメであった。
つづく。
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