第19話 不可解な現実

■不可解な現実


ハジメは不可解な現実に直面する。


・タマの導き


タマが再びハジメの足元に現れ、彼のズボンを軽く引っ張った。


ハジメ:タマ!どこ行ってたんだ!?


ハジメ:急にいなくなったから…心配したぞ!


タマ:みゃうみゃ!


タマ:みゃうみゃう、みゃ!


ハジメ:どうした?…タマ


ハジメ:タマが慌てるなんて珍しいな…


ハジメ:何かあるのか?


タマはハジメに何かを伝えたがっているようだった。


ハジメはタマの行動に従い、彼が導く方向に進んだ。


ハジメ:ついてこいってことか?


タマ:みゃう!!


ハジメ:そうか!んじゃ…


ハジメ:案内してくれ、タマ!


タマ:こっちみゃ!


ハジメ:こうやってタマの後ろをついて歩いていると…


ハジメ:何かを思い出すな…


ハジメ:……


ハジメ:やはり「あのとき」か


ハジメ:思い出したくても思い出せない…


ハジメ:やっぱり変だ。


タマが先導する先には、小さな神社があった。


神社の鳥居をくぐり抜けると、ハジメは夢の中で見た風景と完全に一致する場所に立っていた。


ハジメ:この神社は確か…


ハジメ:夢で見た記憶か


ハジメ:確かにここは…見覚えがあるぞ!


タマ:みゃうみゃ!


タマ:おくみゃ!


タマは彼をさらに奥へと導き、そこで不思議な石碑が現れた。


石碑の隣には三毛猫が寝ていた。


ハジメ:な…なんだ…


ハジメ:こ…これは…


タマ:みゃうみゃ!


三毛猫:スピー…zzz


ハジメ:猫か…


ハジメ:あれ?この猫、どこかで…


三毛猫:ムニャムニャ…


三毛猫:……にゃ?


ハジメ:ん?…まてよ…


ハジメとタマの会話で目を覚ます三毛猫。


その隣の石碑には見覚えのある紋章が刻まれており、ハジメの記憶の中で何かが閃いた。


■不可解の終わり


ナビ:不可解な出来事は終わりを…迎える?


・夢と現実の境界


ハジメは石碑の前で立ち止まり、過去の記憶と夢の内容を重ね合わせた。


ハジメ:過去の記憶と…夢


ハジメ:予知夢と現実


ハジメ:夢と現実…


ハジメ:なぜ…夢が現実に?


ハジメ:やはり予知夢であったことは…


ハジメ:全て現実だ!


ハジメ:予知夢は僕の未来を見ている…


ハジメ:ということは…


ハジメ:僕の未来は…すでに存在している!!


彼の頭の中でピースが一つずつはまり始め、夢での出来事が現実に反映されていることが明らかになった。


彼は夢と現実の境界が曖昧になっていることを理解し始めた。


ハジメ:僕の未来は、すでに存在する


ハジメ:未来の僕がいてもおかしくはない


ハジメ:過去、現在、未来の僕…


ハジメ:全てをつなげるために…


ハジメ:過去の記憶が…


ハジメ:僕を導いているのか…


・記憶の断片


その時、石碑の側面に刻まれた文字が突然光り始めた。


ハジメ:な…なんだ!?


ハジメ:こ…これは!!


タマ:みゃあああ!?


タマ:みゃうみゃあ!!


三毛猫:にゃあああ!?


三毛猫:にゃおおお!!


ハジメは驚いて後ずさりしたが、その光は温かく彼ら三人を包み込み、彼らに新たな記憶の断片を見せた。


それは過去の自分がこの場所で何か重要な約束をしたというものだった。


過去:これで俺も歴史の改変者だ…


過去:約束は守ったぞ…ヴァル…


ハジメの過去に何があったのか?

あのときの記憶とは何なのか?


タマの行動と謎の石碑と三毛猫。

過去の自分の約束とは?…


ハジメの過去の記憶への探求は…


つづく。

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