第26話 神社の謎

■神社の始め


ハジメは夢に出てきた神社を現実世界で訪れることを決意する。


その神社で彼は不思議な体験をし、夢と現実が交錯する新たな展開が始まる。


ナビ:ハジメの冒険はいつも夢から始まる


・束の間の休息


前回の冒険で不思議な物体を発見し、早々に帰宅したハジメ一行。


だが収穫はあった。

秘密の部屋で新たな地図と文献を手に入れたのだ。


次の冒険に備えて休息し、体力の回復を待つハジメとタマであった。


ハジメ:今日の冒険は楽しかった!


ハジメ:またあの部屋に行きたいね…


ハジメ:そう思うだろ?タマ…


タマ:スピー…zzz…


ハジメ:お疲れ様、タマ…


ハジメ:ゆっくりと…おやすみ…


ハジメは優しくタマを撫でる。


タマは疲れ切ってすぐに寝てしまった。


ハジメ:あの不思議な物体は何だったんだろう…


ハジメ:いや…余計なことを考えるのは止めよう


ハジメ:今は次の冒険に備えて体を休めることだ


ハジメ:おやすみ、いい夢を…


そしてハジメは再び夢の中に入った。


・夢の中の神社


今回は見覚えのある神社の境内に立っていた。


風に揺れる木々の音、鳥のさえずり、そして静けさが夢の中でリアルに感じられた。


神社の中心にある祠(ほこら)の前で、ハジメは立ち止まった。


突然、見知らぬ巫女が現れ、微笑みながら言葉をかけてきた。


ハジメ:今日の夢は神社か…


ハジメ:あれ?…この場所は…


巫女:ふふっ…


巫女:わっ!!


ハジメ:わっ!?


ハジメ:び…びっくりした…


ハジメ:もう…毎回驚かせるのはやめてくださいよ!


巫女:ふふっ…


ハジメ:で…デル…


ハジメ:あ…あれ?…誰だ?


巫女:あなたが来るのを待っていました


巫女:ここに来ることが、あなたの運命です


ハジメ:デルニじゃない…


ハジメ:ま…いっか


ハジメ:ここはどこなんだ?


ハジメ:どうして僕はここにいるんだ?


巫女:この神社はあなたの魂に深く関わっています


巫女:ここで得るものが、あなたの未来を導くでしょう


ハジメ:僕の魂?未来を導く?


ハジメ:僕の運命…この神社が?


巫女:左様でございます


ハジメ:あなたは…誰ですか?


ハジメ:逃げられる前にまずは名前を聞いておこう…


巫女:それも直にわかることでございます


ハジメ:また、このパターンか…


ハジメ:でもこの女性…どこかで会った気が…


巫女:ふふっ…


突然の巫女の登場に少々驚くハジメ。


しかし、毎度のパターンであるため、彼自身も慣れてきたような…。


・現実での探索


ハジメは目を覚まし、夢で見た神社の詳細を思い出しながらタマをなでる。


彼はタマに話しかけた。


ハジメ:夢で見た…あの神社は…


ハジメ:確かあそこだよな…


ハジメ:タマ、あの神社に行ってみよう


ハジメ:そこにはきっと重要な手がかりがあるはずだ


タマ:みゃう…


ハジメ:冒険の心得、その02!


ハジメ:まずは自分の足で赴けだ!


タマは静かに鳴き、ハジメの決意を支持するかのように寄り添った。


■神社


ナビ:何を感じたのか、今日のハジメは少し違っていた


・神社までの道


ハジメは地元の街並みや商店街、いつも通る学校までの道をゆっくりと散策する。


彼は幼いころ住んでいた海沿いの家の近くを通り過ぎた。


あのときの場所を思い出しながら神社までの道程を、タマと歩く。


ハジメ:そっか…


ハジメ:あれからもう何年も経つのか…


タマ:そうみゃ…


ハジメ:初めてタマを海に連れていったな…


ハジメ:タマは水が嫌いだったね…


タマ:みゃあ…


タマ:カナヅチみゃ…


ハジメ:ここも懐かしいな…


ハジメ:あのときか…


タマ:…みゃう


ハジメ:結局…あのときの記憶は曖昧なままだ…


ハジメ:いつかきっと…あのときの謎を解明してみせる!


彼はタマと思い出の散策を楽しんだ。


そして見覚えのある、あの神社へと向かった。


・神社での出会い


ハジメとタマはいつもの神社にたどり着いた。


夢で見た風景と同じ静けさと神聖な雰囲気が漂っていた。


ハジメ:着いたぞ、タマ!


ハジメ:この神社のはずだ…


タマ:みゃう…


ハジメ:やっぱり、ここだ…


ハジメ:夢で見た場所で間違いない!


タマ:みゃう…


タマ:……!?


タマは祠の前でじっと座り、神社の雰囲気を感じ取っていた。


ハジメが祠に近づくと、夢で出会った巫女と同じ姿の女性が現れた。


ハジメ:あっ!夢の…


巫女:ふふっ…


巫女:あなたがここに来ることは運命です


巫女:私はこの神社の巫女です


ハジメ:あっ…どうも…


ハジメ:みゃうみゃ!!


巫女:まぁ!かわいい猫ちゃんね!


巫女:…あっ!


ハジメ:えっ…今なんかキャラが…


ハジメ:ちがったような…


巫女:ふふっ…


タマ:みゃうみゃ!!


不思議な巫女もタマのかわいさに油断をするのであった。


つづく。

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