第10話 輪廻の調査

■調査の始め


夢の世界でデルニと出会い、何かを思うハジメ。


彼は夢とデジャヴについて本格的に調べ始める。


ナビ:ハジメの調査が始まる


・朝の決意


ハジメは前夜の夢のことが頭から離れない。


ハジメ:夢の世界でデルニは言っていた…


ハジメ:僕が…選ばれし者?


タマ:みゃう!


ハジメ:選ばれし者とは何だ…


ハジメ:最近…流行りの異世界転生ってやつか?


タマ:みゃうみゃ?


ハジメ:まぁ…別に僕は死んでいないから…


ハジメ:異世界転生でも何でもないんだけど…


タマ:そうみゃ!


ハジメ:まぁ、今はこんな冗談を言ってる場合じゃない


ハジメ:何かきっかけを見つけないと…


タマ:みゃ!


ハジメ:もう、こんな時間か…


ハジメ:早く学校に行かないと…


ハジメ:いってきます!お利口にしてるんだよ、タマ!


タマ:みゃう!


学校に行く途中で、彼は自分が経験していることについて本格的に調べる決意を固める。


ハジメ:何かが僕に訴えかけているんだ…


ハジメ:過去の記憶?…夢?


ハジメ:今までの既視感の数々…デジャヴ…


ハジメ:そうか!…まずは…


ハジメ:夢とデジャヴの関係を解き明かすんだ!


ハジメの決意は固いものとなる。


・学校での調査


授業中もハジメの頭は夢のことでいっぱいだった。


ハジメ:夢とデジャヴ…


ハジメ:僕は…僕は…


ハジメ:選ばれし…者…


遠藤:……?


遠藤:ひとりで何をブツブツ言っているんだ?


遠藤:大丈夫か…あいつ


ハジメ:どこかに…何かヒントがあるはずだ…


ハジメ:まずは…それを探さないと…


サエコ:……


サエコ:ハジメ君…大丈夫かな…


サエコ:最近…何か思い悩んでいるみたいだけど…


ハジメ:そうだ!思いついたぞ!


ハジメ:行ってみるか、あそこに…


昼休み、彼は図書館に向かい、夢やデジャヴに関する本を探し始める。


ハジメ:懐かしいな…何年ぶりだろうか…


ハジメ:昔はタマと一緒に図書館に来てたな…


ハジメ:タマは猫なのに…図書館が好きなんだもん…


ハジメ:変わってるよな…タマ


ハジメ:そういえば…タマがよく居た場所があったな…


ハジメは図書館の隅にある埃をかぶったコーナーを見つける。


古くて分厚い書籍が並ぶ本棚には、見たことも無い書物や文献があった。


彼はその本棚で、ある物を探す。


ハジメ:最近はネットで事足りるし、本を見ないから


ハジメ:図書館にくることもなくなったな


ハジメ:いいぞ…これなら…


ハジメは指を指し順番に書物の題名を確認した。


ハジメ:この棚なら…ずっと昔の知識が眠っているはず…


ハジメ:夢やデジャヴに関する情報が何かあるはずだ!


彼は棚をひとつひとつチェックし、ついに「輪廻転生」に関する本を見つける。


ハジメ:あった、これだ!


ハジメ:タマがよく触っていた書物だ!


ハジメ:これなら何かヒントがあるかもしれない…


■調査


ナビ:ハジメは図書館で輪廻についての本を見つける


・図書館での発見


ハジメは「輪廻転生の謎」というタイトルの本を手に取り、夢中で読み始める。


ハジメ:輪廻転生の謎か…


ハジメ:凄く古い書物だな…


ハジメ:輪廻ってなんだ?


ハジメ:転生ってなんだ?


ハジメ:難しい言葉があるけども…


ハジメ:この本から何かを感じる…


そこには、過去の記憶が現世でデジャヴとして現れることや、輪廻転生の理論が詳しく説明されていた。


ハジメ:やった!見つけたぞ!


ハジメ:これだ!これが僕の経験と一致している!


”輪廻転生とは:人が何度も生死を繰り返し、新しい生命に生まれ変わること。


ヴァル・b・アイズ著書「輪廻と転生の謎」より。”


輪廻転生という聞きなれない言葉に戸惑いながらも本を読み進めるハジメ。


彼の調査は一歩前進したようだ。


ハジメ:…著書?


ハジメ:ヴァル…b…誰だろ?


つづく。

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