第51話 霊能者との対話

■霊能者


ハジメとエリは霊能者と初めて対話する。


・霊能者との対話


ほぉーわたちのことを呼び捨てとは…


霊能者:大きくでたな!勇者ハジメ!


エリ:…ええっ!!


エリ:若い女性って…


エリ:仔猫おお!?


霊能者はなんと、仔猫だった。


何かを知ってる風な素振りのハジメと霊能者の対話はつづく。


ハジメ:どうせ、心の読み合いでお前には勝てない


ハジメ:お前も人の心が読めるんだろ?霊能者


霊能者:ほぉ…もう未来を予知していたか…ハジメよ!


霊能者:潔い!その姿勢、嫌いではないぞ!


ハジメ:なら俺たちに時間がないこともわかってるな?


ハジメ:悪いがお前の助けと秘術の日記が欲しいんだ…


ハジメ:どうか快く協力してくれないか?


エリ:わ…私からもお願いします!


エリ:霊能者さまああ!


エリは深々と頭を下げて霊能者にお願いをした。


霊能者:ふむふむ…人にものを頼む態度ではないぞ…


霊能者:勇者ハジメ…


エリ:こら!ハジメさん…あなたも頭を下げて…


ハジメ:そんな必要はない…退屈してたんだろ?


ハジメ:お前を楽しませるのはこの俺しかいない!


エリ:ちょ…何わけわかんないこと言ってんですか!!


エリ:霊能者さまの機嫌を損なうようなこと言っちゃダメ!


霊能者:にゃーぱっぱっ!さすがハジメ!


霊能者:わたちのことをよく知っておる!


霊能者:いいぞーお主!


エリ:えっ…なんであれで…


エリ:機嫌が良くなるの??


エリ:もしかして…アレ?


・ハジメと霊能者


ハジメと霊能者の対話はつづく。


霊能者:お主のことは…噂で聞いていたがな…


霊能者:実際に会ってみると…こうも良い奴だとはな!


エリ:ええーこれで良い奴!?


エリ:どう見ても憎たらしくて…


エリ:ふてぶてしい奴にしか見えないけど…


エリ:私が…おかしいのかな…


ハジメ:こんな暗い、しみったれた場所で永遠に紙をいじるより…


ハジメ:俺が世界を変えるところを、お前に見せてやる!


ハジメ:お前には特等席を用意してやる…


ハジメ:俺についてこい…チビ!!


エリ:ちょ!…チビ!?


エリ:…ああ…終わった


霊能者:にゃーぱっぱっ!ブラボー!ブラボー!


霊能者:いいぞーいいぞおお!ハジメ!


エリ:ええっ!?ブラボー?


霊能者:ああ…最高だ…


霊能者:懐かしい風が吹く…


霊能者:思い出すな…あの頃を…


エリ:思い出す?何を??


ハジメ:お前が望むなら…会わせてやるぞ…


ハジメ:あいつらに…


霊能者:…いいだろう…ハジメ


霊能者:この霊能者チビ…


エリ:ええっ!チビ…


エリ::もしかして…名前だったの…


霊能者:お主と共に…この生涯を終えようぞ…


霊能者:あの頃のように…また夢を見させてくれ…


霊能者:田中ハジメ…いや…


霊能者:ハジメ・ウォーカーよ!


エリ:はっハジメ・ウォーカーああ!?


エリ:誰それ??


ハジメ:フ…


ハジメは何かに気づき霊能者は何かに応えた。


ハジメは霊能者に夢を見せることを約束し、霊能者チビは彼らに協力することを約束する。


小さな体で何かを思い出した霊能者チビはハジメたちにとって大きな存在となる。


■知識の終わり


ナビ:ハジメは知識を得てチビとの対話に臨む


・輪廻転生の秘術


ハジメたちはチビから輪廻転生の秘術を手に入れることができるのか?


ハジメ:さて、霊能者チビよ


ハジメ:俺たちには時間がないんだ!


ハジメ:賢者ブランとの取引で輪廻転生の秘術という日記が必要だ


ハジメ:どこにあるか、わかるか?


チビ:ああ…その話だがハジメよ…


チビ:輪廻転生の秘術…この日記だけは…


チビ:特別でな!肌身離さず持っておる!


チビ:なにしろ労働者たちの知恵と努力の結晶…


チビ:悠久の時を記録した夢の世界の歴史だからな


チビ:おまけに輪廻転生者たちの記憶から…


チビ:夢の世界の成り立ちまでわかってしまうという…


チビ:とても素晴らしい日記だからな!


エリ:す…凄い…そんな大切なものを…


エリ:政府側の人間に渡しても…いいのかしら?


エリ:何かに悪用されるんじゃ…


ハジメ:ああ…わかっているさ…エリ


ハジメ:俺も最初はチビと秘術を持って逃げるつもりでいたんだ…


ハジメ:この場をしのげば、輪廻転生の秘術は政府側との交渉の鍵となる


ハジメ:この秘術ひとつでタマたち労働者と…


ハジメ:収容所内にいる全員を解放することができるかもしれないんだ…


チビ:そうじゃの…この日記には価値がある


チビ:知識というものは財産なんじゃ


チビ:この日記ひとつでこの世界がひっくり返るかもしれぬ…


チビ:だからわたちはこの日記をひたすら隠し…


チビ:結界を張り、ここに閉じこもっておったんじゃ


チビ:次元の超越者が現れるのを待ってな…


ハジメ:ただ…何をしても俺たちの行動は奴らの手のひらなんだ


ハジメ:政府側はタマたちを人質にとることだってできる…


エリ:そんな…じゃどうすれば…


ハジメ:だから、知識を持って最善策をここで練るしかない…


チビ:そう…政府も強くなった…


チビ:世界中から天球と知識人を集め、知識をつけてきた


チビ:誰かは知らぬが…透視能力で…


チビ:この日記の存在を…知る者が出てきての


チビ:そこで、わたちは結界を張り…


チビ:籠城作戦を演じてきたんじゃ…


つづく。

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