第63話 任務成功

■始まりのハジメ


「第01章 永遠の巡り」物語のクライマックスと結末を迎える。


ハジメが輪廻から得た教訓や成長を背景に、新たな始まりへの準備を整える。


ナビ:始まりが始まる


・ハジメ


ハジメ:よく我慢したな!お前ら!


ハジメ:本当によくやってくれた


エリ:うわあ~ん!ハジメさあ~ん!


エリ:私、怖かったよお~!!


ハジメ:エリ!また、辛い思いをさせたな…


ハジメ:俺がもうちょい上手く分身を扱えてたら


ハジメ:こんな汚れ役やらなくても良かったのにな…


ハジメ:ごめんよ、エリ


エリ:うわあ~ん…


チビ:ハァハァ…うまくいっ…ぐはっ


ハジメ:お、おい!大丈夫か、チビ?


チビ:だ…だいじょ…ぐはっ!


エリ:あああ!!忘れてた!


エリ:チビさん、ごめえ~ん!!


エリ:すぐに治します!


エリはチビの体力を全快にした。


チビ:いや~懐かしいのう…


チビ:久しぶりに…三途の川をみたのじゃ!


チビ:エリ…お主、もうちょい…


チビ:手加減してくれんと…


エリ:ご…ごめんなさい…


エリ:お芝居できないから、ついつい本気になっちゃった!


エリ:ごめんねっ!


ハジメ:ま!いいじゃねぇーか、チビ!


ハジメ:お前、生きてんだからよ!


チビ:そうじゃな!


チビ:あの世への斬新な冒険だったのじゃ…


チビ:にゃーぱっぱっ!


ハジメ:さて、お前もありがとうな…


ハジメ:もうひとりの俺!


ハジメ:……


ハジメは分身の額に右手を当て分身を回収した。


・初めての成功


ハジメ:いきなりだったから難しかったけど


ハジメ:次からはちゃんと分身を扱えるようにならないとな


ハジメ:何事も経験だ、練習しよっと


ハジメ:さて分身の回収も終わったし!変身は解くか…


ハジメ:ふぅ~


ハジメ:疲れたぜ!


チビ:にゃーぱっぱっ!


チビ:一時はどうなるかと思ったが…


チビ:エリの機転に助けられたのう


ハジメ:ああ!予知で見たぞ!


ハジメ:エリ!本当にありがとう!


エリ:途中からハジメさん動かなくなるから


エリ:私がやらなきゃって!


エリ:急遽「作戦C」に移行しましたよ…もう!!


ハジメ:いや~フルパワーで次元の歪み開いちゃったから…


ハジメ:分身の反応が遅れてな!


エリ:もう!止まるなら止まるって言ってよね!


チビ:にゃーぱっぱっ!


チビ:エリの迫真の演技にも驚いたのじゃ!


チビ:よくもまぁ~あのブランに気づかれずにいれたものじゃ…


チビ:感服じゃぞ!エリ!


エリ:そりゃ…ずっと自分の心に嘘ついて生きてきたんだもん…


エリ:あれぐらいの演技も見破れないようじゃ…


エリ:賢者も失格ね!


チビ:こりゃトップ女優も夢ではないぞ!


チビ:にゃーぱっぱっ!


チビ:さて…勇者ハジメよ…


チビ:「お前たち」の成し遂げた成果を見せてくれ!


ハジメ:ああ、ついてこい!エリ、チビ!


ハジメはエリとチビの二人を高台へと案内した。


二人は驚愕の光景を目の当たりにする。


チビ:な…なんとまぁ…


チビ:…こりゃ壮大じゃ!!


エリ:そ…そんな…


エリ:まるで夢みたい…


チビ:これをお前たちでやったのか?


ハジメ:ああ!


エリ:ハジメさん、凄い…


エリ:私、感動しちゃった…


チビ:わたちも長いこと生きておるが…


チビ:こんな光景は初めてじゃぞ!


ハジメ:初めてだから苦労したけどな!


ハジメ:意外とやってみればできるもんだ!


ハジメ:やっぱ何でも挑戦しないとな!


エリ:まさかとは思っていたけど…


エリ:この球体自体が収容所だったとはね…


エリ:だから王女たちは吸い込まれていたんですね…


ハジメ:ああ、エリの話を聞いてピンと来たんだ


ハジメ:そんでタマの記憶で確信に変わった


ハジメ:こいつが全てを吸い込んでいたんだ


ハジメ:政府が作った移動要塞都市、強制収容所の正体だ


チビ:なんとまぁ…信じられん奴だ…


チビ:まさか、”収容所まるごと”奪ってくるとはな…


チビ:末恐ろしい発想力じゃ!


ハジメ:ああ…せっかくウォーカーに教えてもらった技だ!


ハジメ:とりあえずは…


ハジメ:任務成功だ!!


つづく。

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