第42話 新たな決意

■運命の終わり


ナビ:ハジメたちは自分たちの運命を受け入れる


・過去の約束


ハジメとエリは過去に果たせなかった約束を思い出し、現世でその約束を果たすために動き出す。


ハジメ:エリとタマの記憶のおかげで事の真相が全てわかった…


ハジメ:俺がもっと早く気がついていれば…


タマ:ハジメが気づいてくれただけでも…


タマ:オラはとっても嬉しいみゃ…


エリ:…そんなことが…


エリ:あったなんて…私は…


ハジメ:前世の俺が言う…王女と仲間たち…


ハジメ:皆の居場所がわかっただけでも…


ハジメ:ひとつの進歩だ…


タマ:王女と仲間たちは…


タマ:夢の世界の特別管理区域…


タマ:強制収容所に捕らえられているみゃ…


エリ:強制…収容…


エリ:そんな…許せない!


ハジメ:夢の世界では地獄と呼ばれている…


ハジメ:俺がそこに潜入して状況を把握してくる


ハジメ:待ってろよ…俺が必ず救い出す!


エリ:まっ…待ってください!


エリ:…私も…私も行きます!


ハジメ:……


タマ:だめだみゃ!!とっても危険だみゃ!


タマ:見つかったらもう二度と帰ってこれないみゃ!!


エリ:…知ってます!でも…


エリ:…約束したんです!


エリ:…私が皆を笑顔にするって!!


タマ:そんみゃ…


ハジメ:さすが…王女だな…


ハジメ:決まりだな…タマ!


ハジメ:エリも連れていく!


エリ:あっありがとうございます!


エリ:…足手まといになるようなら…


エリ:置いていってもらっても構いません!


ハジメ:誰が…見捨てたりするもんか!!


ハジメ:大丈夫だ!俺が全力でエリを守る!


ハジメ:…前世の俺が王女を守ったように…


前世の俺:お供します、王女!


ハジメとタマとエリの三人は仲間が囚われている夢の地獄へと旅立つ!


三人は互いに支え合い、過去の失敗や後悔を乗り越え、新たな未来を切り開こうとする。


・新たな決意


ハジメとエリは前世での因縁を解きほぐし、現世で新たな道を歩む決意を固める。


彼らは過去の教訓を胸に、より強い絆を築きながら、未来に向かって進む。


ハジメ:タマ、仲間たちが捕まっている


ハジメ:収容所の場所をもう一度イメージしてくれ!


タマ:了解みゃ!う~ん…


ハジメは再びタマの額に左手を乗せ、タマの記憶を読み取った。


ハジメ:ありがとう!タマ


ハジメ:詳しい場所はわかった


エリ:作戦はどうしますか?


タマ:どうやって乗り込むみゃ?


ハジメ:これから俺が夢の世界につながる扉を開ける


ハジメ:収容所の近く、監視のない場所で中継地点を確保する


ハジメ:そこから新たに収容所の中へとつながる扉を開けるんだ


タマ:そんなことが可能みゃ?


ハジメ:やってみないと分からない…


ハジメ:たぶん予知夢の能力の応用で…


ハジメ:未来を予知しつつ…特殊な夢の管理下のもと行動すれば…


ハジメ:恐らくは誰にも邪魔されずに夢の中を出入りできるはず


エリ:そんなことができるなんて…


ハジメ:そして収容所の内部に潜入したら


ハジメ:囚われている労働者たちを…


ハジメ:俺の次元の扉を使って順次、解放していく


ハジメ:邪魔がなければ、これで避難経路を確保できるはずだ!


タマ:ううぅ…長年の夢がやっと叶うみゃああ


タマ:早く皆を解放してくれみゃああ


タマ:みんみゃあああ…


エリ:辛かったね…タマさん…


エリは泣きじゃくるタマを強く抱きしめた。


ハジメ:タマ…すまん、遅くなってしまった


ハジメ:タマや皆の気持ちに応えるためにも…


ハジメ:俺が失敗するわけにはいかないんだ!


ハジメ:いくぞ!!みんな!


タマ:みゃああ!!


エリ:はい!!


店員さん:会計はいらないわ…頑張りな!


お客さん:あの…私が払います!


ハジメの心には、新たな希望と決意が宿る。


彼らの絆はさらに深まり、運命の謎が少しずつ解き明かされていく。


つづく。

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