概要
夢の歌姫の導くとき 彼方へ
覚悟を決めて入学してきたメロウと、三人の求婚王子と幻の姫なんて、どうでもいい、仲間になろうと待ち受ける三人の求婚王子たち。夢に現れる歌姫ルリア。メロウは歌姫になることができるのか?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!優しさと不思議さ溢れる青春ファンタジー
この風がやんだら
きっと必ずかえるから
愛しい人よどうか泣かずに待っていて
夜ごとあなたの夢をみる
夢であなたの声を聞く
素敵な詩です。これは、作中でしばしば描かれる、歌姫ルリアの歌です。
本編は、18年前の宴の席から始まる物語。
主人公メロウがまだ母親のお腹の中にいた頃、三人の父親たちは「この子が生まれたら、自分たちの息子の嫁にしたい」と約束を交わしました。そうして紡がれるのは、後に“幻の姫”と“求婚王子”として語り継がれることになる、メロウと三人の王子たち──グオン、ギルティ、アラオル──の、綿菓子のように柔らかく、甘く、不思…続きを読む