第12話捜索
2023年7月2日。
悟雲達は、代々木にある老人ホームに行った。そこで、かつて父の孫悟空と兄弟の契りを交わした牛魔王の孫娘・
出迎えてくれたのは、老人ホームの施設長の50代の男で、悟雲は施設長に
「お伺いしたいのですが、この子、こちらに来ましたよね?」
悟雲の見せた写真を見た施設長はすぐに
「この子は、何でも屋さんの従業員だよ!」
施設長は4人に、その時の事を説明した。一通り話終えると
「何でも屋はどちらにありますか?」
麗浄が尋ねると施設長は、一旦席を外し、すぐ戻って来ると1枚の名刺を持ってきた。
名刺には、何でも屋の社長の名前の下に住所と電話番号が明記されていた。悟雲は、名刺を借りてスマホで写真を撮った。施設長に名刺を渡し、お礼を言うと早速何でも屋がある新宿に向かった。
その頃、
「
鬼塚にそう言われ、鬼塚と本郷と共に近くのコンビニに行くため、下に降りた。
下に降りると悟雲達が急に飛び出して来た。鬼塚と本郷は驚いたが、
「
悟雲に聞かれ、
「やっぱり!」
玉蘭が言うと
「あんな。俺達は、ジブンのお祖父さんに頼まれて君の事探しとったんや」
麗浄が説明すると
「
八刑が長々と言うと
「八刑!それだと分かりにくいだろ!」
悟雲が叱ると
「要するに、俺の親とお前の家族は昔揉めてたんだけど、300年後に和解して連絡取り合ってる仲になったんだよ!そんな中、お前が日本に逃げたって俺の親父から聞いてお前を探してたんだよ」
悟雲が興奮気味に説明すると
「お祖父様が…」
「君達、大学生?よくわからないけど、これ以上迷惑行為するのだったら警察に通報するよ。彼女怖がってんじゃん」
悟雲達は鬼塚を睨みつけた。
「アンタには関係ないよ!俺は頼まれてこの子を探してたんだよ」
悟雲の一言に、
「鬼塚さん、警察と大学に電話したほうがいいですよ」
本郷は鬼塚に耳打ちした。
「君ら、学生証見せて。大学に連絡するよ。誘拐未遂したから」
鬼塚が冷たい声で言うが、悟雲達は学生証を見せようとしなかった。鬼塚に何かを感じ、
「わかったよ!俺達の親は、西遊記で有名な孫悟空と猪八戒と沙悟浄と玉竜だ!だから、牛魔王に頼まれてこの子を探してたんだよ!」
悟雲は大声で言った。
「え?鬼塚さん、孫悟空とかって結婚してたんですか?」
本郷は困って鬼塚に聞くが、鬼塚は初耳だったようで混乱していた。
「わからない。結婚してるとか生きているかもわからない」
鬼塚と本郷にイライラした悟雲は
「生きてるよ!因みに、人間と結婚したよ!」
と雑に返した。
鬼塚は腕時計を見て本郷と
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます