第31話金熊童子④
金熊童子は、童子切安綱の切先を睨みつけた。
「こんなガキが使っているとは!クソっ!クソっ!クソっ!クソー!」
突然、金熊童子は地団駄を踏み、周りにいた人間達は怯えた。
「おい!
悟雲が止めても
「下地狱吧。你这个混蛋(地獄に落ちろ。このクソ野郎が)」
再び童子切安綱を振り上げたが、金熊童子は余裕でかわしてばかりだった。
追い詰められた
周りは唖然とし、金熊童子の殺される姿を見ていた。やがて三昧の真火は消え、残っているのは金熊童子の首だけだった。だが、首も灰になり、消えた。
「やったんだ…私…」
すると、
「よかった!」
と嬉し涙を流した。
「喜ぶのはまだ早いぞ。他に手下いるんだ」
悟雲が呆れて言った。
金熊童子が殺された事は、すぐに酒呑童子の耳に入った。酒呑童子は怒り狂い、
「小娘が生意気な!」
近くにあった酒を呑み始めた。
「やけ酒だ!」
酒呑童子が酒を呑んでいる横にいる新しい手下達に
「なぁ、お前達。宋から来たあの小娘をもっと虐めたいんだろ?なぁ?」
新しい手下達はにんまり笑った。その手下達とは、
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