第45話鬼と連む

 遡る事、2033年9月某日。

 希腊シーラ衛城ウェイチャン愛琴アイチンはむしゃくしゃしていた。

小香シャオシャンのやつ、俺らの事を関係ないやつにチクッて!」

 希腊シーラは近くのゴミ箱を蹴飛ばした。

「それより小香シャオシャンの馬鹿が日本に行ってから暫く忘れてたよな。小香シャオシャンが日本に逃げたのは本当だったんだな」

 衛城ウェイチャンは考え事をするように言った。

「ていうか、アタシ、小香シャオシャンが鬼殺ししてたと思わなかったー。ニュース見た時、小香シャオシャンの事思い出してさ、アイツやっぱ普通じゃないなって笑った記憶があるよー。気色悪い」

 愛琴アイチンはガムを噛んでいた。

小香シャオシャンを退治しない?」

 希腊シーラはにやりとすると、2人は笑顔で賛同した。

 すると、3人の前に男がやってきた。

「その話、詳しく聞かせてくれないか?」

 男はそう言うと3人は最後まで話すと

「なるほど…。申し遅れた。私は酒呑童子。その小香シャオシャンに私も困っていてね。君達の話聞いて恨みがあるんだなーと思って声をかけたんだ」

 酒呑童子は3人の憎悪を感じ、そう言うと

「あぁ!恨んでますよ!あんなやつがいたら世界が終わってしまいます!」

 希腊シーラが言うと

「そうだ!今から小香シャオシャンを殺そう!」

 酒呑童子は拳に握り、それを高く挙げた。

 こうして、酒呑童子は希腊シーラ衛城ウェイチャン愛琴アイチンを手下にした。


 日本に着いた希腊シーラ衛城ウェイチャン愛琴アイチン小香シャオシャンに対する恨みや憎悪が強くなり、とうとう鬼になってしまった。


 大江山四天王が殺される話を聞く度に、希腊シーラ達は小香シャオシャンを怖がらず、早く殺したいとうずうずしていた。

 そんな中、小香シャオシャンに恋人がいる事を聞いた。希腊シーラ衛城ウェイチャン愛琴アイチンは、小香シャオシャンを殺す前に思う存分小香シャオシャンを痛めつける事を考え始めた。

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