第49話再びの久保村家

 虎太郎は小香シャオシャン

小香シャオシャン、無理を承知で言うんだけど、またうちで暮らさないか?」

 そう提案された。


 「またあの楽しかった家で暮らせる…」


 小香シャオシャンは嬉しく思った。

 小巻が亡くなり自分は今後どうすればいいのかと小香シャオシャンは考えていた。このまま京都にいてもいいが、以前のように酒呑童子の手下がまた暴れ出し自分を殺しに来るかもしれない。

 小香シャオシャンにとっては、危険な状況になっている。

 虎太郎の言葉に小香シャオシャン

「行くよ!虎太郎先生!」

 自信を持って返事をすると

「よかった!じゃあ、引っ越しの日程がわかったら教えて」

 そう虎太郎は言って電話を切った。



 それから小香シャオシャンは大学に退職届けを出し、引っ越しの準備を行い、日程が決まると虎太郎にすぐ報告した。




 2035年9月1日。

 再び小香シャオシャンの浅草での暮らしが始まった。

 久保村家に来てから小香シャオシャンはアルバイトを探し始める事になった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る