第28話金熊童子①

 20235年4月16日。

 金熊童子は酒呑童子の命令で数々の人間や妖怪を殺していた。

 

 京都に行けば沢山の妖怪がいる。


 その事を知った金熊童子は京都に向かった。


 その頃、小香シャオシャンは京都に用事で来ていた悟雲達と再開し、レストラン菊水で食事をしていた。

 悟雲は、小香シャオシャンにこの頃京都で酒呑童子の手下による殺害事件が頻発している事を話したが、小香シャオシャンはニュース番組や新聞などの報道を見ているため、知っていた。

「京都で暴れているのは、酒呑童子の手下で大江山四天王の1人・金熊童子だ」

 悟雲からそう聞くと

「金熊童子?ニュースや新聞ではそんな事報道されてなかったですよ」

 小香シャオシャンの言う通り、ニュースなどでは鬼と報道され、それ以上詳しくは報道されてなかった。

「だろうな。まだ詳しく調べていないからよー」

「なるほど…」

小香シャオシャンも気をつけろよ。いくらお前が強いからっていつ狙われるかわからないし」

「わかりました」


 翌日の2035年4月17日。

 小香シャオシャンは小巻に金熊童子の事を聞いた。

「金熊童子?もしかして酒呑童子の手下の1人の?」

「はい。その金熊童子です。昨日金熊童子が京都で殺害事件を起こしているのではないかって話を聞いて…」

「そうね。大分前から手下達も沢山の殺害事件を起こしているし」

 そう言って小巻は本棚から1冊の本を出し、ページを開いてそのページを小香シャオシャンに見せた。

「これが金熊童子よ」

 小巻は挿絵を指差した。

 金熊童子は恐ろしい赤鬼として描かれていた。

「これが金熊童子…」

 小香シャオシャンは恐ろしくなった。

「こんなのが人間や妖怪殺しているなんて厳重注意よ!しかも京都だから危ないわね」

 小巻は警戒した。


 その翌日の2035年4月18日。

 金熊童子が京都で殺害事件を繰り返していた事が判明された。


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