第41話虎熊童子⑤
騒ぎを聞いた
すると虎熊童子が現れ、
「唐から来た混血の女…」
虎熊童子は充血した目で
「させるか!」
悟雲が援護し、
「やった!」
虎熊童子は最初蹲っていたが、近くに
すると血飛沫が飛び散り、虎熊童子は
「死んだか…」
「そのようです」
虎熊童子は体が塵のようになり、そのまま飛んで行った。
虎熊童子が退治された事を知った酒呑童子はますます
「後は熊童子しかいません。奴に任せましょう」
茨木童子は必死で宥めた。
「仕方ない。熊童子!行け!行ってあの混血を殺せ!」
酒呑童子は酒を呑みながらそう喚き、呼ばれて来た熊童子は少し怯えた様子だったが、すぐに行った。
根城を後にした熊童子は
「他の奴らが殺されたんだ。あの混血の女は只者じゃないぞ…」
そうぶつぶつ独り言を言っていた。
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