概要
離縁?側妃?嫌がらせ?そんなもの、スルッとかわしてみせますわ
「ヘレナ!! このとおりだ。私たちの婚約を解消してほしい」
16歳の誕生日、幼馴染でもあるランスロット王太子に王宮へ呼ばれ告げられたのは、婚約解消のお願いだった。
時を同じくして、唯一の身内である祖母を亡くしたヘレナのもとに、元敵国である帝国の皇太子・アルフォンスとの縁談が持ち上がる。
しかし彼には愛する女性と皇子がいるという。
両国の和平が成った数年後には離縁されるお飾りの正妻、それがヘレナに与えられた役割だった。
「私が成人したら、離縁するってこと?」
「帝国に留まりたいならそうすればいいし、気に入った男ができたならそこへ嫁げるよう協力する」
「それって、殿下が私の再婚をごり押ししてくれるってこと!?」
離縁?側妃?嫌がらせ? そんなもの、スルッとかわしてみせますわ!
だって私は
16歳の誕生日、幼馴染でもあるランスロット王太子に王宮へ呼ばれ告げられたのは、婚約解消のお願いだった。
時を同じくして、唯一の身内である祖母を亡くしたヘレナのもとに、元敵国である帝国の皇太子・アルフォンスとの縁談が持ち上がる。
しかし彼には愛する女性と皇子がいるという。
両国の和平が成った数年後には離縁されるお飾りの正妻、それがヘレナに与えられた役割だった。
「私が成人したら、離縁するってこと?」
「帝国に留まりたいならそうすればいいし、気に入った男ができたならそこへ嫁げるよう協力する」
「それって、殿下が私の再婚をごり押ししてくれるってこと!?」
離縁?側妃?嫌がらせ? そんなもの、スルッとかわしてみせますわ!
だって私は