二度にわたり婚約者の不貞で婚約破棄をした侯爵令嬢が後宮入りした後、先輩上級妃と敵対する事となり、度重なる嫌がらせをあい、終いには国王が寵愛する妃を貶めたと、国王自ら下位貴族の次男への下賜を下し後宮を追い出される、という身に覚えがない冤罪を被り、下賜先に赴けば、下賜の連絡がなかったのか、門前払いにあい、実家の侯爵邸に出戻る事となったヒロインではあったが、後宮入りした当初から住居となった離宮内や自身の装飾品に小型の記憶媒体の魔道具を仕掛け、加えて日々の日記付けで他の妃からの嫌がらせを受けていた動かぬ証拠となり、先の冤罪も一方的に被っていたと国王や罪を擦りつけた妃の実家へ糾弾する、そのヒロインの強かさにかっこいい、と思えてなりません。後宮での己の意思て国王に不敬とも取れる態度と結果的に白い結婚を貫いた姿勢に天晴です。