概要
#第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 応募作
あるところに閑静な住宅街があった。
ベッドタウンでありながら、自然に溢れていて、都会の喧騒もここまでは聞こえてこない。
この閑静な住宅街の、緩やかな坂道を登り切った、街中を一望できる丘の上にその家はあった。
その真っ白な外観の家は、さながらお城のようであった。庭に続く石畳、薔薇のアーチで飾られた広い庭は季節の花で彩られ、その香りが庭中を満たしていた。
ここに住む人は幸福に違いないと誰もが思った。
ところが、ここがある少女にとっては静かな牢獄だとは、誰が想像できただろう。
少女の名前は藤枝美和。
現在、殺人容疑をかけられて警察にその身を拘束されている。
しかし精神面でその刑事責任を問えるのか、議論が交わされている最中だ。
これから話すのは、まさにその少女の話である。
#第44
ベッドタウンでありながら、自然に溢れていて、都会の喧騒もここまでは聞こえてこない。
この閑静な住宅街の、緩やかな坂道を登り切った、街中を一望できる丘の上にその家はあった。
その真っ白な外観の家は、さながらお城のようであった。庭に続く石畳、薔薇のアーチで飾られた広い庭は季節の花で彩られ、その香りが庭中を満たしていた。
ここに住む人は幸福に違いないと誰もが思った。
ところが、ここがある少女にとっては静かな牢獄だとは、誰が想像できただろう。
少女の名前は藤枝美和。
現在、殺人容疑をかけられて警察にその身を拘束されている。
しかし精神面でその刑事責任を問えるのか、議論が交わされている最中だ。
これから話すのは、まさにその少女の話である。
#第44
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