『448年』(金山チクサ卒業ソング)

【楽曲情報】

曲名:448年

発表:2463年

作詞:自律作詞システムAutumn-2400

作曲:自律作編曲システムType-W48

歌唱:金山チクサ(ソロ)



【歌詞】


旅立ちの日に振り返る

ここに立つまでの長い日々

辛い時間を乗り越えて

素敵な明日あすに夢繋ぐ


追い続けてた いにしえの花

その輝きに そう少しでも

近づけているのかな


 四百と 四十と 八年を超えて今

 あの人と同じ景色を見てる

 憧れが 時を経て 誇りへと変わるとき

 同じ光 瞳に映して

 わたしは翔び立つ


子供の頃に夢見てた

おとぎ話のシンデレラ

ガラスの靴を受け継いで

踊り続けた この時代


時計の針が 十二時を指す

脱いだドレスと 片方の靴

想いは次の世代へ


 四百と 四十と 八年を超えて今

 あの人のいただきへ手を伸ばし

 青春の その軌跡 前のめり駆け抜けて

 同じ街で 伝説を継いで

 わたしは生きてく


 凛と鳴る鐘の音が

 時の区切りを告げる

 あの三年も この七年も

 ずっと宝物


 四百と 四十と 八年を超えて今

 あの人と同じ景色を見てる

 憧れが 時を経て 誇りへと変わるとき

 同じ光 瞳に映して

 わたしは翔び立つ



【解説】

金山チクサの卒業コンサートで初披露されたソロのバラード。21世紀初頭の「伝説のアイドル」への憧れを胸に抱いてきた彼女のために、作詞AIが腕を振るったオーダーメイドの一曲である。

ネットワーク以前の時代のアイドルの記録などもちろん現代には残っていないのだが、チクサの家に伝わる紙媒体の資料から、その卒業コンサートが開催されたのが2015年であったことだけは判明していたため、タイトル及び歌詞にはそれからチクサの卒コンまでの年数を示す「448年」が織り込まれた。

曲を渡され、歌詞を見た瞬間からリハーサルまでチクサは泣きっぱなしで、唯一泣かずに歌いきれたのは卒コン本番のただ一回のみという逸話が残っている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る