第15話 宣戦布告

 カワナに会いに行った翌日の月曜日、チクサはそれまでと変わらない顔でツルマら兄弟との待ち合わせの駅に現れた。今日の私服は純白のトップスに黒のフレアスカートで、モノトーンの装いのなかで対照的な赤い靴が鮮やかな印象を放っていた。

「ツルマくん、なに怖い顔してるの?」

 チクサがきょとんとした瞳でツルマの顔を覗き込んでくる。ツルマは虚を突かれた形になって、自分はどんな顔をしていたのだろう、と思いながら慌てて口元に笑いを作ることに努めた。チクサはそんなツルマの様子にくすくす笑ってから、兄にも礼儀正しく会釈をしていた。

 昨日は過去の傷をなぞってあれほど泣いていたのに、今日はけろりとして明るいチクサに戻っている。そんな彼女の強さ、いや、強くあろうとする心の健気さに、ツルマはまた強く胸を打たれた。

 今日はチクサの四回目の路上ライブだった。配信チャンネル「チクサ推し」の登録者数は昨日からさらに増え、現時点で300万人にも達していた。今や定席となった、サンシャインタワーを見上げる歩道広場ペデストリアンデッキには、これまでの三回のライブがいずれも平日の夕方だったことが知れ渡ったのか、告知もしていないのに百人をゆうに超える若者が集まってくれていた。チクサがデッキに姿を現すと、観客は大歓声を上げて彼女とツルマらを取り囲んだ。

 これまでと違うことといえば、金山議員の秘書の男性が、雇い主の命令通りに律儀にその場に控えていたことだった。秘書はチクサに挨拶した後、兄とツルマにも頭を下げ、「私は隅で待機しておりますので」と言ってデッキの端の方で直立不動の姿勢を決め込んでいた。

「どこの世界でも、秘書ってのはお偉いさん本人より物分かりのいいものらしいぜ」

 そんな兄の発言はツルマにも納得できるものだった。慇懃無礼な態度ではあるが、チクサやツルマらに決して侮ったような目を向けない男性秘書の人となりは彼も嫌いになれなかった。


 ライブは今回も大成功だった。音響機器アンプリファイアがチクサの軽やかな歌声を拡散させるたび、それを覆い尽くさんばかりの観客の声援がデッキを包み込んだ。携帯端末の画面ファインダー越しにライブの光景を見守りながら、ツルマも心の高揚を抑えきれず、最後の曲が終わったときには思わず片手でガッツポーズをしてしまっていた。チクサが日に日にインディーズアイドルとしての地位を高めていくことが、曲がりなりにもその過程に携わっている一員として何より誇らしかった。

「皆さん、ありがとうございました!」

 マイクを持った両手を胸の前に揃え、深い角度でお辞儀をするチクサに、彼女の名と賛美の言葉を叫ぶファンの声が幾重にも浴びせかけられる。絶え間ない拍手の渦に包まれて、頬を朱の色に染め、お礼の言葉を繰り返すチクサの汗が眩しかった。

 だが、その様子を動画に収めながら、ツルマは聴覚に妙な違和感を覚えていた。

 拍手の音が、何かおかしい。

 ぱちぱち、ぱちぱちと。

 目の前の観客達からの生の拍手の音ではない。天から降り注ぐような、この大きな拍手の音は、一体――。

「おい、あれ!」

 ツルマに「それ」を気付かせたのは、若い観客の一人がふいに上げた声だった。その声に他の観客達も前方の何かを見上げ、口々に驚嘆の声を上げている。チクサもファン達の指差す方を振り仰いでいた。兄は最初から気付いていたような素振りで、すました表情で「それ」を見上げている。

 ツルマも端末を構えたまま視線を上げ、そして驚愕に息を止めた。デッキを見下ろすサンシャインタワーの巨大な看板サイネージに、端正な顔立ちの少女の姿が映し出されていたのだ。拍手をしていたのは画面の中の彼女だった。後光が差すような眩しいオーラ。ぱちぱちと音を立てる白い両手。見る者全てを魅了するような二つの瞳。チクサとはまた違った光沢をたたえた美しいセミロングの黒髪。

「クリスだ」

さかえクリスだ!」

 チクサのために集まっていた観客達は、今や画面に映る彼女を見て一斉に歓声を上げていた。

 爆音のような観衆の声が響く中、栄クリスは余韻を残して拍手を打ち切り、「はじめまして、金山チクサちゃん」と巨大な画面を通じて玉の声を響かせた。二分割されたサイネージの画面の片方には、今まさにツルマの端末で撮影されている「チクサ推し」の配信が表示されており、二つの世界がリアルタイムで繋がっていることを見る者に明らかにしていた。

「そして、チクサちゃんのライブ会場にお集まりの皆さん。東海ミリオンの栄クリスです!」

 彼女が神々しいアイドルスマイルを輝かせて名乗ったその瞬間、群衆の盛り上がりは最高潮に達した。観客達が画面の向こうのクリスに向かって張り上げる声は、歌い踊るチクサに浴びせられた歓声の何倍も大きかった。

「栄……クリス……!」

 サンシャインタワーから下界を見下ろす、まさしく陽光サンシャインの如き威光を目にして、ツルマは思わずその神の名を呟いていた。この国でその名を知らぬ者はいない、東海ミリオンの絶対的エース。中京に君臨する不動のセンター。トップアイドルの中のトップアイドル。生涯「チクサ推し」を誓ったツルマでさえ、その栄クリスが画面を通じた目の前にいると知れば足が震えずにはいられない。

 今やその場は、クリスの名を叫ぶ大熱狂の渦と化していた。その中でチクサは、マイクを離した右手で口元を覆って、呆然とした表情で画面の中のクリスを見上げていた。今の今まで天使の輝きを全身に纏わせて観客の声援を浴びていた金山チクサも、あまねく地上を照らす栄クリスという巨大な太陽の前では、周囲の人の群れに埋没する一人の凡人モブのように見えた。

「そんなに緊張しなくてもいいよ、チクサちゃん」

 画面の中のクリスが下界に三度目の天声を響かせた。その隣に映し出される配信動画の中のチクサは、何も言葉を返すことができないまま、金魚のように口を開けてただ天を仰いでいた。ツルマもまた呆然とクリスの姿を仰ぎ見ることしかできなかった。クリスに声援コールを送る周りの群衆の声だけが、不協和音となって彼の耳を刺していた。

「チクサちゃんって、すごいアイドルなんだね。そんなにたくさんのファンの方に囲まれてうらやましいな。……今日は、そんなチクサちゃんファンの皆さんにも大事なお知らせがあります」

 クリスの言葉に観客の誰もが大歓声を上げて応えた。「オオオォッ!?」と、告知の内容を待ち望む際のお決まりの発音がデッキのあちこちで溢れかえる。

 バン、という盛大な効果音とともにサイネージの画面が切り替わり、黒地に白で「緊急告知」の文字が浮かび上がった。数秒と置かず、「開催決定!」の文字が画面に踊り、大衆があらん限りの大音声で応じる。ツルマは固唾を呑んで次の表示を待った。黒い画面が眩しい光で塗り潰され、そこに現れたのは巨大な野外演劇場スタジアムの空撮だった。かぶさる形で文字が踊る。「11.18(Sun)」「東海ミリオン臨時コンサート」「金山チクサVS栄クリス」「アイドル公開対決」――!

 周囲のファンから驚きと熱狂の声が飛び交う中、ツルマは真っ白になった頭でその文字を何度も読み返していた。ようやくそこに書いてある意味が理解できた時には、既に画面は切り替わり、再びクリスの眩しい笑顔が映し出されていた。

「はい、皆さん、ご覧になって頂けたでしょうか。わたし、栄クリスは、いま話題の金山チクサちゃんと公開対決させて頂くことになりました!」

 クリスが高々と宣言すると、観衆は口々に彼女の名を呼んで応えた。ふと気付けば、大画面にトップアイドルが映っていることに気付いてか、先程までよりずっと多くの人々があちこちで足を止めてサンシャインタワーを見上げていた。

 クリスは、手元にあるノート型端末をちらりと見下ろし、そこに書かれた何かを読み上げるように言葉を続けた。

「この対決でチクサちゃんが勝利した場合、彼女には晴れて東海ミリオン復帰が認められるとのことです。やったね!」

 画面の中でクリスはピースサインを作ってみせた。えっ、とチクサが息を呑む声が、群衆の上げる大歓声の中でもツルマにははっきり聴こえた気がした。

 だが、本当の戦慄が訪れたのはその直後だった。クリスはもう一度ちらりとノート端末を見て、演技じみた口調でこう言ったのだ。

「それともう一つ……ちょっとコワイ文章が書いてありました。えーと、もし対決に負けた場合、チクサちゃんには、二度とアイドル活動をしない旨の誓約書を満員のファンの前で書いてもらいます……だって。いやだ、クリスこわーい」

 この時ばかりはさすがの観客達も静まり返っていた。誰もが息を呑み、大画面に映るクリスと、人形のように立ち尽くすチクサを見比べているようだった。

「チクサちゃん」

「はっ、はいっ」

 クリスに呼びかけられ、チクサは引きつったような声を出した。彼女がクリスと向き合ってから初めて意味のある言葉を口にした瞬間だった。

「ファンの皆さんに満足してもらえるような、楽しいコンサートにしましょ。わたしのことは、対等なライバルだと思って向かってきてね」

 東海ミリオンのエースオブエースはにこにこと笑いながらその台詞を告げた。その口調は弾むように明るかったが、ツルマにはそれが、ぞくりと心臓を射止めてくるような闇の囁きに聴こえた。

「それでは皆さん、チケットの抽選は今夜十八時からです。当日はたくさんの方のお越しをお待ちしています。東海ミリオンの栄クリスでした!」

 クリスが笑顔で手を振り、ファンが最後の別れを惜しむように再び声を張り上げる。サイネージの画面は暗転し、やがて通常のランキング画面に戻った。興奮冷めやらぬファン達は、その後もしばらくタワーに向かってクリスの名を呼び続けていた。

 チクサは画面を見上げたまま、ぴくりとも動かなかった。ツルマはそっと端末を操作して動画配信を終了させ、改めて、目の前で起こった途方もない事態を頭の中で必死に反芻していた。

 対等なライバルだと思って――。クリスが残したその言葉自体が、彼女とチクサが全く対等なライバルなどではないことを、この上ないほどわかりやすく表していた。

 ツルマは平常表示に戻ったサイネージを見上げた。そこには、東海ミリオンの人気ランキングと、全国でのランキングが交互に切り替わりながら表示されていた。そのどちらにも栄クリスの輝くような笑顔があった。東海ミリオン一位。全国順位三位。対するチクサはその画面に名を映されたことなど生まれて一度もない。それが栄クリスと金山チクサの絶対的な立場の差だった。同じ都市に生まれ、同じアイドルという道を邁進していながら、二人の生きる世界は全く同じなどではなかった。

「わたしが……クリスさんと対決……?」

 観客がようやく落ち着きを取り戻し、デッキに溢れるざわめきが収まってきた頃、チクサは今初めて事態を把握したかのように小さく呟いていた。


 その後、兄は時間の止まったライブ会場に息を吹き込むように、チクサの握手会の開始を告げたが、「チクサ推し」だった筈のファン達の態度は明らかにこれまでとは違ったものになっていた。

「あの……チクサちゃん。コンサート頑張ってね」

「俺達、チクサちゃんのこと応援してるから」

 口々にそんなことを述べてはチクサと握手を交わしていく彼らだったが、そうした形だけの応援の文句の後ろに、「ただしクリスには劣るけど」という言葉が今にも付け加えられそうなのはツルマにも嫌気が差すほど見透かすことができた。中には、後ろめたそうな表情でちらちらとチクサの方を見やりながら、握手すらせずに立ち去っていくファンの姿もあった。

「やられたな」

 最後のファンとの握手が終わり、その背中を見送った後、兄はチクサに聞こえないような声でツルマに言った。

 彼がそっと携帯端末でツルマに見せてきたのは「オータム」の公式チューブだった。先程のクリスの声明はネットワーク上にも配信されていたらしく、そこにはクリスとチクサの公開対決に盛り上がるおびただしい数のファンのコメントが寄せられていた。

「あんなことされたら、もうチクサちゃんは栄クリスとの対決の場に出ていくしかない。……だけど、この企画はあまりに……」

 兄は口惜しそうに唇を噛んでいた。彼がそんな表情をするのをツルマは初めて見た。「あまりに」に続く言葉はツルマにも容易に想像することができた。――あまりにチクサに分が悪い。勝負そのものも、敗れたときの代償も。

 チクサはファンを見送ってから一度もその場を動いていなかった。彼女のすぐそばまで歩み寄ったツルマは彼女の名を呼ぼうとした。だが、それより先にチクサに声をかける人影があった。秘書の男性であった。

「チクサさん」

 彼に話しかけられ、チクサは静かに彼に向かって顔を上げていた。男性は少し迷うような表情を見せてから、チクサの前で軽く頭を下げた。

「私はこれで失礼しますが……対決、負けないでくださいね」

 黙って聞いていたツルマには、この男性の口からそんな言葉が発せられたことが意外だった。男性は三人の前からきびすを返そうとしたが、何かをためらうように、顔を俯かせてしばらくその場から離れなかった。

「……あの?」

 見かねたのか、チクサが彼に声をかけた。男性はなおも何かを迷っているような顔をしていたが、チクサのつぶらな瞳で見上げられ、遂に意を決したように再び口を開いた。

「夢を諦めてはだめです、チクサさん。あなたがトップアイドルになることは、金山先生の奥様……あなたの亡きお母上の願いでもあるんです」

「えっ……?」

 チクサが目を見開くのがツルマにも見えた。ツルマもまた、男性がとつとつと語り出した言葉に驚きを隠せなかった。

「ご存知なかったでしょうが、私、実はあなたの誕生に立ち会っていたんですよ。公務を抜けられなかった先生にかわり、産気づかれた奥様を私が病院にお連れしたので」

 ツルマも真剣に男性の話に聴き入っていた。彼の言葉は抑揚に乏しかったが、それでも不思議と、深い感情が込められているように聴こえた。

「あなたを産んですぐ、奥様はこうおっしゃいました。病弱で芸能活動を続けられなかった自分のぶんまで、この子にはアイドルとして輝いてほしいと。……しかし、奥様がお亡くなりになった後、私が先生にそのお言葉をお伝えしたところ、先生はお怒りになって『そんなことを娘本人の耳には入れるな』と……。それで私も、今日まで口を閉ざしておりました」

 過去を悔いるでも、故人を偲ぶでもない、ただ淡々と事実を紡ぐような男性の口調は、逆にどこか切なさを醸し出していた。

「しかし、お父上がどうおっしゃろうと、あなたのお母上はあなたが本物のアイドルになることを望んでおられたのです。そのことをあなたが知らずにいるのは、フェアではないと思いまして」

 どうか勝手をお許しください、と述べて秘書は話を締めくくった。フェアではないという言い方に彼の人柄が表れているようで、どこかおかしかった。

 少しの沈黙を挟んで、チクサが静かに口を開いた。

「……知ってました。知ってましたよ、わたし……。お母さんが、わたしに夢を託してくれてるのは」

 彼女が喉から絞り出す声には、かすかに涙が滲んでいた。

「でも……そんなに前から言ってくれてたんですね。わたしを産んでくれた時から、お母さんは……」

 チクサの声が少しずつ震えていくのがわかった。喉を詰まらせてしまった彼女は、言葉を続けるかわりに、そっと自身の携帯端末を取り出していた。彼女のすぐ隣に寄り添うツルマにもその画面が見えた。そこにいたのは、病室らしきベッドで幼き日のチクサを抱いて微笑む女性だった。窓から差し込む柔らかな光が、女性の艶やかな黒髪と優しげな瞳を照らしていた。

「……ありがとうございます」

 チクサは袖で涙を拭い、秘書に小さく頭を下げた。

「わたし、ほんとに頑張ります。相手が誰でも絶対負けません」

「それでこそ、お二人のお嬢さんです」

 男性は言い、ツルマら兄弟にも軽く目礼をしてから、今度こそきびすを返して歩き去っていった。夕陽の差す空の下でツルマが最後に見た彼の顔は、憑き物が落ちたような晴れやかな表情をしていた。

 チクサはツルマにふっと微笑んでみせてから、兄の方を振り返った。次に彼女が発した言葉は、涙も恐れも振り切ったように覇気に満ちていた。

「お兄さん。今からもう一度動画配信、いけますか?」

「あ、ああ」

 あの兄がチクサに気圧されているようにツルマには見えた。そんな光景を見る日が来るなどとはツルマは夢にも思っていなかった。兄はすぐに自身の端末を操作し、先程までと同じようにツルマの端末が配信チャンネルに繋がるようにしてくれた。

 ツルマの構える端末がチクサの顔を正面から映す。その姿は、夢を奪われて泣いていた彼女とも、古のアイドルの伝説を嬉しそうに話していた彼女とも、ファンの前で輝くようなスマイルを振りまく彼女とも違っていた。

 すっと息を吸って、チクサは画面ファインダー越しにまっすぐな目で語り始めた。

「クリスさん。先程は丁寧なご挨拶ありがとうございました。トップアイドルのクリスさんと対決させてもらえるなんて、すごく嬉しいです」

 チクサは一言一言を噛みしめるようにゆっくりと喋った。その言葉は覚悟に満ち、可憐な瞳は決意の炎に燃えているように見えた。

「同じステージに上がるのが今から楽しみです。胸を借りるつもりで、なんて言いません。わたし、誰より可愛く輝いてみせます。あなたよりも素敵なアイドルでいてみせます」

 それだけ言い終えると、チクサは画面に向かってぺこりと頭を下げた。ツルマは、再び顔を上げたチクサの、太陽のような微笑みを画面に収めてから配信を止めた。僅か一分にも満たない配信だったが、彼女の言葉は既にネットワークの全域に拡散され、世界中の誰もがそれを知ることのできる状態に置かれているはずだった。

「チクサちゃん」

「ツルマくん。わたし、負けないから」

 母親から受け継いだ黒髪を風になびかせ、フレアスカートの裾をふわりと揺らして、チクサが戦士の回廊を歩み出す。ツルマはその後を慌てて追った。

 もう後戻りはできない。戦いのゴングは鳴らされたのだ。

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