第34話 イベント

 毎年やってくるイベント。

お正月、バレンタイン、ホワイトデー、イースター、誕生日、クリスマス…


歳をとったせいなのか、少し前までこの手のイベントが億劫になっていた。


子どもがいなければスルーしたいくらいに。


子どもが楽しみにしているから、喜ばせたい気持ち一点で毎年やってきた。


でも、ここ最近少し気持ちが変わってきた。

いろんな方の優しさに触れて、心が復活してきているのかもしれない。

心境の変化が少しずつ静かに自分の中に育っているようだ。


子どもを喜ばせるだけじゃなくて、なんなら自分もイベントを満喫、楽しもうとうっすら思い始めている。


クリスマスツリーのライトも、去年は子どもが言ったときだけ点灯、それ以外はオフ。

わたしから見ると、クリスマスツリーもただの大きくかさばる置物状態。


でも今年は子どもがいない時間、ツリーを点灯し、コーヒーを飲みながら、クリスマスソングを聞き出してしまっている。

地味に心がほっこりしてしまっている。



ほんと、ほんとに数週間前の自分とは違う感覚が心の中に湧いてきている実感がある。


いつもコメントで優しい言葉をかけてくださる読者の方に感謝である。

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