第31話 子どもの気持ち
我が家は共働きだ。
小学生の子どもは放課後児童クラブに通ってもらっている。
親が家に居る人や、一人で留守番のできる年齢の子どもたちは、3時ごろには家に帰ってきて
習い事へ行ったり、公園で友達と遊んだり、家でのんびりしたり。
そんな感じなんだろうか。
自分の家の子どもを見ていると、6時過ぎにやっと家に帰り、宿題をして、ご飯を食べてお風呂に入ると、家で好きなことをする時間は1時間未満。
放課後児童クラブで遊んでいるとはいえ、異年齢が過ごす場所もあり、人間関係が大変なようだ。
うちの場合、周りに合わせてしまう性格もあり、自分のやりたい遊びができず、友だちに合わせてばかりで疲れる。
とよく言っている。
相手に強く主張されると折れてしまうようだ。
まだ低学年で体力もないから、寝不足は体調不良につながりやすい。
なんとか9時半には布団で横になってもらいたい。
そんなことを考えながら、子どもが帰ってきてから寝る時間まで、分刻みでやることを促す。
そうでもしないとあっという間に夜の10時ごろになってしまうからだ。
子どものやりたいことも適度にやらせてあげたいから、タイムキーパーのよう時計と子どもの動きを交互に見る。
これを月曜から金曜まで、せっせとやる。
親も大変だけど、一番大変なのは子どもだろうな、と思う。
たまに朝起きて、放課後児童クラブお休みできないの?と聞かれると胸が痛む。
まだこんなに小さいうちから、時間に追われる生活をさせてしまっているからだ。
大人になれば、もっと時間に縛られてしまうというのに。
でも仕事をしないわけにもいかない。
子どもの性格にもよるが、うちの子どもは外で友だちと遊ぶことよりも、家で自分のやりたいことを自分のペースでやって遊ぶのが好きだ。
あわよくば、放課後児童クラブに行かなくていいなら行きたくないタイプ。
行ったら行ったで、迎えに行くと「あと少しあそばせて!」と言っているあたり、楽しめてはいるようで救われる。
子どもに多かれ少なかれ無理をさせているんだろうな、と感じる。
このモヤモヤとは長い付き合いになりそうだ。
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