今日のつぶやき

月夜のねこ

第1話 わたしの頭の中

 わたしは小さい頃から、気がつくと頭の中で何か考え事をしているような子どもだった。


 子どもの頃、車の中で酔ったときは、窓を開け外の空気を浴びながら、頭の中に想像したユニコーンを思い浮かべ、自分が乗っている車とユニコーンが並走しているのイメージする。

 しばらくすると、不思議と乗り物酔いが軽くなるのだった。


 小学校でお腹が痛くなると、手をお腹に当てて、ひたすら頭の中で「痛くない、痛くない、痛くない…」と繰り返しつぶやく。

 しばらくすると、痛みが消えた。


 何かあるとすぐに頭の中がいろんな思考で忙しくなり、自分にとってストレスな状況になるとそれを回避しようと何かをイメージする癖があるようだ。


 そんな幼少期の頃の自分をいまだに引きずり、職場で嫌な人がいると、頭の中で大きな津波をイメージして、その嫌な人も、その人に対する負の感情も波と一緒に押し流す。

 自分の中から消し去るイメージで。

するとこれまた不思議とスッキリして、その人は目の前に存在しているが、自分の仕事に再び集中できるのだった。


 多分私は変わり者だろうな、と思っている。

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