第4話 ため息

 ため息をつく人が苦手だ。

 一瞬にしてわたしを不快にさせる。


 こんな風に感じてしまうわたしは

 変わり者なのかもしれないな。


 普通の人はきっとこんな感じだろうか。

 何も感じない。

 なんとも思わない。

 そもそも周囲で誰かが

 ため息をついたことに気がつかない。

 そのため息が自分に向けた何かとは思わない。


 といったところだろうか。


 その場所に2人しかいないときに

 ため息をつかれると、わたしの場合自分に対しての何かメッセージに感じてしまう。


 わたしがしたことに対して

 うんざりされている。

 呆れられている。

 なんでちゃんとできないの?

 わたしはすごく疲れてますよアピール。


 というふうに、全て自分に対するネガティブワードとして聞こえてしまう。


 もちろんため息をついているほとんどの人は【無意識】でしているのだとおもう。

 それこそ呼吸をするように、自然に。


 そう頭で理解していても、それでもわたしは苦手だ。


 わたしの相方(家族)は、それはそれは毎日何度もため息をつく。

 それも強弱付きで。


 それを同じ空間で聞いているわたしは、

 相方がため息をつくと即座に反応し、


 5分前には、子どもをお風呂に入れてほしいとお願いしようと考えていても、その瞬間に

 相方は疲れてそうだ、

 ダメだ…頼むのはやめておこう、となる。


 勝手に解釈、

 勝手に気遣い、

 自分の負担増。

 のループをいろんな場面で繰り返す。


 そして勝手にわたし自身も小さなストレスが雪のように積もっていく。


 たかがため息、されどため息。


 受け取るわたしのとらえ方が変われば、このモヤモヤは解消できるのだろうな。

 考え方を変えるのは難しいな。

 長年の癖だから。

 しんどい癖。

誰かポジティブ目線でとらえる方法があれば

教えてほしいくらいだ。


 わたしは、わたし自身がややこしい性格なことに疲れてしまう。

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