第20話 雑草

 毎朝駅のホームで電車を待つ。

乗車10分前にはホームにいたいタイプなので、待っている間ボーッと向かいのホームを見ている。


向かいホームの線路脇に、決して良い環境ではない、土と砂利の隙間から、たくましく凛々しく真っ直ぐ伸びる雑草たち。


最近この雑草たちに愛着が湧いている。

日光を浴び、冬の冷たい風に揺られている姿を見るとなぜか癒される。


歳のせいかな。

なんだろうな。

疲れてるのかな。


よくわからないけど、最近雑草が気になる存在になった。


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